インバウンドマーケティング導入に当たっては
単にブログを頻繁に更新し
ソーシャルメディアを展開すればファンが増える
というものではない
ということは理解されてきているのかな。

無料のツールから、HubSpotのようなプロダクトや
ガイアックス社のINBOUND Toolsなどがある。
これらのツールを社内に導入し運用を開始すれば
インバウンドマーケティングに必要なツールは一通りそろう。

しかしここで必ずぶつかることが想像されるのは

    ・誰のためにマーケティングを実施するのか
    ・どういうストーリー戦略でマーケティングを展開していくのか

ということです。

「美味しい新鮮な食品です」
「万全の品質管理でスピード対応」
「信頼・誠実・確実をモットーにしています」
「とりあえずゆるキャラつくって、PR隊結成してYoutubeで配信してみるか」
といった類でマーケティングは打ち出すことができません。
これだけではストーリーを描くには不十分なのです。

マーケティングとビジョンの関係性

前回のエントリーでも書きましたがマーケティングとは
「収益を伸ばすための仕組みづくり」だと思います。
例えばピーター・ドラッカーは

「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。
マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し
顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」

(マネジメント:ダイヤモンド社)
で述べています。

分厚い『マネジメント』上下巻をコンパクトにまとめた一冊です。至言が多く読んでおいて損はしない本です。マネジメントの仕事とは成果を出すことであると規定し、仕事や中長期に渡って果たすことを述べた本。

 

このことを実践していくにはターゲットとストーリーが必要になります。
しかし収益があがることを主眼にすると
ターゲットはすべての人になります。
そうするとストーリは「売れれば何でもいい」になってしまい
結果として様々な問題を引き起こすことも予測されます。
企業の利益優先の姿勢が
どういう結果をもたらしているかは
日々の報道で目にする機会も多いと思います。

何を価値として提供をしているのか

非常に重要なポイントとなるのが”企業理念”の存在。
理念は「信頼・誠実・確実」といった
抽象的な言葉だけではなく
その理念を実現するために
どういう行動で達成されていくのかということが
言語化され定義されていなくてはなりません。
更には採用、教育研修、人事評価にまで紐付いていないと
何の意味も持たなくなっちゃいます。

企業理念をもとに事業を展開している企業で
よく例としてとりあがるのが
ザ・ボディショップです。
ザ・バリューズに同社の考え方が詳しく述べられていますのでぜひご一読ください。
こうした取り組みをおこなうことで、
身体にやさしく環境にも優しい
そして動物愛護を願う消費者を増やすことに成功しています。

これも理念からでてきたターゲット化と
マーケティング展開を行っているからこそです。
また同業界ですがロクシタン社の取り組みも有名ですよね。

こうした社会全体の利益や
環境保護の考えをマーケティングに取り入れた考えは
1971年にフィリップ・コトラーによって”ソーシャルマーケティング”と提唱されました。
ソサイエタル・マーケティングとも最近は言われているようです。

社会とつながるマーケティングストーリー

  1. ・自社の理念は何を達成したいと思っているのか
  2. ・自社の商品(サービス)はどういうターゲットを対象としているのか
  3. ・ターゲットとなる人々はどういう顧客属性なのだろうか

こうしたことを軸として考え方を整理したうえで
発信するコンテンツ設計に着手することで
自社の中に埋もれている
資産と知恵を絞ってくべき方向性が
非常に明確化されてくるはずです。

自社の利益の仕組みだけではなく社会全体の利益や
環境保全といったことと繋がる
自分の購買行動が誰かのためになる。
こうしたつながりを求めるのが現在の消費行動です。

この世の中のニーズを自社の利益とどう結び付けていくのか。
自社の社会的価値を自分たち自身が
どこに見出してストーリーを展開していくのか。
どう共感してもらえるのかを考えていく重要性。

ここにマーケティング3.0と言われていることの
根底があるのだろうと思います。
CMS、ブログ、動画配信、ログ解析、メルマガ配信キット…etc…
これらはすべて便利なツールであり
魔法のステッキではないのですから。

プロダクト販売ではなく、マーケットインでもなく、自分たちの企業文化を伝えたりミッションやビジョンといった価値感を伝えていくことが重要になるという示唆を打ち出しています。

 

 

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