経営者に判断を行ってもらうためのミーティング!の前にチェックを

さていよいよ経営陣と今後の方針について話しを行う場面が近づいてきました。
ですがその前に、ここまでの流れで改めてチェックをしてみる必要があると思います。
なぜなら話をしていく中で「漏れがあった」「見落としていたのでやり直させてください」
という事態は避けなければなりません。
「漏れがあるだろう」という前提で事に臨むのは非常によろしくない姿勢だと思います。
そして何よりも期待されていることは「事業の成果を上げる為どうすればいいのか」ということを
第三者の視点で明らかにすることです。
「できてないこと」を列挙するのではなく「過去を分析し」「現実を見つめ」
「未来の仮説を立て」意思決定を支援することが
ここまでのミッション
になっています。
そこでこうした考えに今一度立ち戻り(細かい分野というよりは)
以下の10の要約ポイントに絞って漏れがないように普段気をつけています。

1.見た目:正しく表現できているか

あらゆるもの全てに姿・形があります。
視覚的に訴えるデザイン、つまりビジュアル面の事であり
或いはデータを基に加工されたレポートの体裁。
もっと細かく言うと文字のミスや表現記述方法
フォントの統一性といったところから、記載すべき点全てを網羅しているのかどうかといった
大まかな点すべてを指しています。
また企業のウェブサイトでいえばデザインや
ユーザビリティの課題もここに入ってきますので、企画書、レポートの見た目はどうか
また提案している内容のアウトプットイメージはどうなっているのかといった点が
網羅されているかを確認します。
⇒見た目に関わるポイント点の網羅

2.その性質は:データや提案の性質は何か

変更が可能なのか、コピーつまり仕組み化(再現)が可能な事柄なのか
それとも必要なようで必要ではないものなのかといった属性みたいなものです。
更に組織が持っている強みや、無形資産としてアウトプットされていること
或いはされていないこと、なぜできているのか、なぜできていないのかという性質(体質)なども該当します。
ただできてないことを列挙するのではなく、そのことを把握したうえで
組織が持っている強みは何か、所属しているスタッフの強みは何か、ということを考えてみます。
⇒SWOT分析や組織体質などについて

3.組織の本質は:本質とは何か

会社は何を目的として創業され何を目指しているのかという理念
商品・サービスを通して顧客に何を提供しようとしているのか
といった点です。この部分が組織風土を産み出し、行動基準が作り出され
日々積み重ねられた事実が社風という非常に重要な部分を産み出しているのですから
この部分を外した提案だと話が噛みあいません。
最初にヒアリングしてきたように「組織が何を顧客に提供しようとしているのか」
を思い起こしながら改めて確認を行います。
⇒価値観の見直し、価値観から何を具体化しているのか

4.本来持っている能力を活かせているか

本来持っているがアウトプットしていないノウハウを書き出します。
人材開発風に言うと潜在能力という領域なのでしょうか。
この潜在能力を組織や個人がきちんとアウトプットしているかどうかを確認します。
またその潜在能力を活かすためにどうするか、を考えることが
智慧の出し合いに結びついてきますので
ここではヒアリングしてきた内容を基に企画だったり何をアウトプットするのかという事柄
或いは「こうしたことは取り組んでいないけれど」
「実はこう工夫することでできるのではないか」
というような事をきちんと明記しているかどうかを確認します。
⇒組織と個人が持っている潜在能力(ノウハウ)の洗い出し

5.潜在能力を発揮するとどうなるか

予測や周囲に与える影響の予測と置き換えることができます。
4.を実際に発揮するとどういう影響が組織内外に作用するかについて
数字予測であったり、組織や個人に及ぼす影響であったり
或いは地域や業界に及ぼす影響など広範囲に想像がされますが
その予測効果を予め立てておきます。
⇒潜在能力を発揮すると何が起きるのか

6.アクションを起こすとどういう原因がうまれるのか

良く言われるようにアイディアそのものに価値はありません。
行動するからこそ結果がうまれ、その結果によって評価がされるのです。
そこでここでは5.とは対照的に
「やることによるリスク」
「やらないことによるリスク」
を事前に書き出して比較できるようにしておきます。
⇒全員にとっていいことはない。誰かのイイことは誰かの良くないこと

7.成功させるための条件

成功するためには
”何をやらなければいけないのか”
”それはどういう方向を向いているのか”

ということを共有し、目線を同じにすることが重要になってきます。
そして目線だけではなく具体的に何をやらなければいけないのかを明示する必要があります。
分野でいえば金銭面、組織開発面、営業面、経営基盤(情報インフラ)、考え方の変化など
あらゆることが想起される
と思います。
勿論社内調整的なことも出てくるでしょうから、微に入り細に行って書き出すのは難しいのですが
ある程度の環境整備について明示しておくことで聞き手の想像が膨らむことになります。
具体的にいえばこの部分が日常業務になっていくのだろうと思います。
⇒条件を整備するのが日常業務

8.どんな結果が生じるのか(或いはプロセスチェックの仕組み)

5に近いのですが、計画に沿って行動を起こした場合どういう結果になるのか
という結果を想定しておくことも重要
になります。そしてそこに至るまでのチェックポイントも明記します。
ということでKPIもこの時点で仮に設定しておくことが好ましいということになります。
更にKPIを把握するための仕組み計画が明記されているのか
などもある方が好ましいです。これには前回伺った組織体制と仕組みづくりが役に立ちます。
これを行うと例えば5にあるような組織にどういう波及効果が作用するのか
という事が具体的になってきます。
⇒どんな結果になるか。修正できるプロセスの構築は

9.行動と結果がもたらすもの

条件を整えながら行動を行うこと。行動により結果が生じること。
自分たちが好ましい結果を得る為にはあらゆる方面の条件を整えていく必要があります。
条件は自らの力が及ぶところの条件と、外部環境によって及ぼされる条件の2種類があります。
ビジネス的には
「外部環境に影響されない事業をやりましょう」「景気に左右されない体制を作りましょう」
とよく言われる所です。(金融機関の方がよく言ってくる印象ですが)
「不景気でも伸びているところは伸びている」ともいう事があります。
たしかに正論なのですが毎年●%で伸び続けている企業がどのくらい存在するのでしょうか。
(Harvard Business Review1月号に興味深い記事があります:10年連続で好業績を続ける秘訣)

例えどんな結果がでようとも、結果が次の行動の種となり因となり
その果に応じて、新たな行動が産み出されます。
そしてその行動計画には再び7のように条件が提示され
その条件を限りなく自分たちにとって有利な方向に整備していくことが日常業務になるのではないでしょうか。
そしてこのサイクルはずっと変わらずに流転しているのだろうと思います。
ここがいわゆる果報なのだ思います。
⇒臨機応変に対応できる仕掛けがあるか

10.全体を俯瞰して見直す

一つひとつのパーツを見直したら、次は全体が統一された価値観や枠組で明示されているのかを再確認します。
というのも1~8のどれか一つが欠けても、物事はうまく行かないのではないか、と考えているからです。
こういう業務は大概夜行っているので、午前中などに見直すと
案外恥ずかしい勘違いをしていたり、ミスがあったりするものではないでしょうか。
⇒全体の方向性に齟齬がないか

全体は連動している

3.のようによい価値観を持っているならば、1.のように正しく表現を行う必要があります。
表現を行うには2が必要になりますし、3がないと6は想定できません。
6を行うときには4を考慮する必要がありますし。そうすると6を想定したくなるのは常ですし
その為には…ということで7を書き出す必要があります。
1を行うためにはクリエイターの方の力であったり、エンジニアや
コンサルタントの力も必要でしょう。
また社内の意思統一をどう図るのか、という課題もあります。
それが家業であれば、意思統一は案外難しいものです。
というように、ここまでくると行動が開始されると
全てが連動して縦糸と横糸が絡み合った結び目の様に
どんどん結び目が目の前に現れてきます。
その結び目を頼りにして昇っていくことになるのではないでしょうか。
⇒何かが欠けても動き出せない

こう考えると果てしなく頭がクラクラしてきそうなのですが
考慮すべき点はこうした1~10の中に要約されてくると考えていますので
この見直しと、それによって発見したポイントを修正する作業についてはやるしかありません。
原因分析、仮説検証、対策立案、戦略・戦術立案を大くくりにひとまとめにするために
ここまで日数やメール、ミーティングを重ねてきたのですから。
何よりも重要なのは事業と組織とどこまで関わるを得ることができるのかという点になります。
それには信頼関係が不可欠ですが、信頼を得るには実績を出すしかありません。
実績とは事業に対する成果なのですから、このプロセスの中では
作業の経過や重ねる言葉、考察などによって少しずつ信頼を
得ていくしかしようがないと思います。
一朝一夕に信頼関係が構築することはとても難しいのですから。

ところでこの1~10は他のこと、例えば個人的に何かに取り組む時や
自分自身に向けた提案書を起こすときにも気をつけている点
です。
企画書は大体10P前後で収まるように考えています。
大見出しで1、2、3、4…と書かれており
細かい説明は2-1、2-2なり6-1、6-2、6-3という様に
ページネーションされるという感じでしょうか。

ということでミーティングに入る前のチェック事項を10項目考えてみました。


 

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