先日2013年2月25日に恵比寿で日本初の
インバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングに関するカンファレンス
「INBOUND MKTG 2013」(主催:株式会社マーケティングエンジン)が開催されました。

当日はスマホでTwitterのハッシュタグを追いかけたりしながら
後日各所にアップされたレポートを読みながら(皆さん、ありがとうございます)
上京できなかった分色々拝見して考える時間を持ちました。
>> 「重要なのはマインドセット」、インバウンドマーケティングをテーマにしたカンファレンスが日本初開催 #IM2013TOKYO

>>「INBOUND MKTG 2013 TOKYO」反応まとめ #IM2013TOKYO

現地で参加していたらまた違った空気感を味わえたのでしょうが
こればっかりは予定の都合もあり致しかたなく。

インバウンドマーケティングを地元にどう活かしていくのか

さてインバウンドマーケティングを考えるときには
自分のいる商圏をまず考慮するのですが、
こちら石川県では北陸新幹線開通を2年後に控えて
県の予算編成面や道路整備、街づくりなどの話題が
金沢市を中心に動いておりニュースや新聞等でも賑やかです。

ただ課題は開通までの2年間をどう過ごすか、
というところにも焦点があたっている様子。
この県内環境を踏まえて七尾市の場合はどうか、といえば
直接新幹線が通過するわけではないのだけれど
来県人数が増加するだろうという予測のもとに
その方々にどうやって能登に訪れてもらえるか、と一応(?!)
商機と捉えようという考えもある様子。

また今まで金沢から海岸線を通って能登半島に入ってきていた
能登有料道路が2013年3月31日より「のと里山海道」として全線無料になります。
(※運転免許を保有しない自分的には七尾線の継続を求む…)
これを機に観光の呼び込みや物流の促進、
或いは企業誘致に結び付けたいと考えているようです。

地方経済から見るインバウンドマーケティング

同カンファレンスを主催された株式会社マーケティングエンジンの
代表取締役社長CEO、高広伯彦氏による基調講演で

”インバウンドマーケティングの手法に用いられるツールは、すでに使用されていたり、名前を聞くことが多いのがほとんどだ。
そのため、すでに実践していると主張する人も多いが、インバウンドマーケティングで一番重要なのはそうしたツールではなく、
マインドセットを変えることが最も重要だと高広氏は語る。”

「重要なのはマインドセット」、インバウンドマーケティングをテーマにしたカンファレンスが日本初開催 #IM2013TOKYOより

と語られた様子です。
その後Twitterでも色々語られたり
切り取られたりする様子があったこの件で
そのタイムランやTogetterを眺めつつ、

・インバウンドマーケティングという提唱された概念そのものについて
・インバウンドマーケティングを実践することによる地域経済活性化のロードマップに向けて

この2点について自分は色々思いを馳せました。

解釈は本当に人それぞれあるようなのですが
重要なのは、色々考えていく中で
まず最初に手をつけなければいけないのは
自分たちのウェブサイトそのものの在り方を変化させていくことになろうかと思います。

地方経済と首都圏の乖離が激しくなる中で
そんな些細なことを考えただけでも、
益々地方と首都圏の差は広がっていきます。
情報格差なのかもしれませんが、
情報格差は実体経済の格差を産み雇用を失い、
就業人口の流出を招き続けていくだけだと思うのです。
ここに対してまず何ができるか、
を考えなければいけないと感じました。

リアルの店舗や観光資源に触れて頂ける人数が
減少・停滞しているのならば
やはり自分たちで出ていって
「知ってもらう」「見つけて貰う」仕組みを作り上げていくことは
今後の方針としてはありなのではないのかなと思うのです。

日本全国各地域の中で培われてきていたコンテンツ=資産を
Twitterやブログ、動画配信などのツールで
デジタルコンテンツとして発信しつづけていくことは
これからのお客さんと、今までのお客さんと
繋がることになるのではないかなと改めて感じました。
(どこから手をつけるのか、はさておき)

地方はデジタルマーケティングへの取り組みが遅れている

ウェブやネットに触れているとともすれば
最先端の技術に振れていってしまいがちですが
デジタルマーケティングの本質は
そうした技術的な取り組みや知識を強要しているのではなく

消費者行動の変化に適応し、組織を最適化し、
事業の成果を出していくことがまず最優先課題

だと思うのです。
カタカナが多いからと尻込みすることなく、
今まで蓄積してきた知識や右脳に浮かぶ事柄を
デジタルデータを中心として左脳的な思考に落とし込み
そのデータから今を知る業務に反映し(ウェブ解析だとかCRMだとか)
打つべき手を企画し(コンテンツ企画や実際のサービス開発、事業開発)
来る結果をデータから予測し、マスメディア(ここでいうと地方紙だとか看板広告含め)や
リアルでのクチコミなどを含むマーケティング全体の最適化を行う

という風に意識を切り替え直してもいいんじゃないかと思う。
その一方で

“自分たちにはわからないから、やれることをやっていく”

という言葉を耳にします。
これはこれで大切なことだと思うのですが
耳を傾け、理解をし、少しだけ背伸びした
目標を立てて行動していくところに
変化へ適用できる仕組みが出来てくるはずだと思うのです。
それなくしてこの言葉は単なる思考停止でしかありません。

最適化を行ううえでインバウンドマーケティングという取り組みは
とても重要なキーワードですし
SEOを意識したコンテンツ制作(ここでいうとウェブサイト再構築)に投資を行い
ウェブで何かを探している見込顧客との関係性を
どうやって構築するのかという点に絞って
ディスカッションなり戦術を設計していくことがこれからはいいと思います。

なぜなら絶対的な人口が少ない中で、企業が生き残っていくには

・ECサイトにで物販販売事業を伸ばしていく
・インバウンド(観光)という呼び込みで観光客に来てもらう

の2点が分岐点になってくるわけでしょうし
その為には画面を通したデジタルコミュニケーションが
重要になってくるはずなのです。
つまり
「知ってもらう」「見つけて貰う」重要性
ですよね。

リアルな場面で継続的に顧客との会話を繰り返しているのならば
画面を介してもコミュニケーションを繰り返していくことで
そこには必然的にな関係性がうまれると思うのです。

”ネットユーザーは検索を通じて質問をしている”
まさにそうですよね。

デジタルマーケティングはその画面を通して
知り合った方々の気持ちを定量化して
データ化することで今を知り
コンテクストを理解分類し、
次の打つべき手を企画し
また実践していくサイクルをつくること=最適化
というシンプルな捉え方でいいのではないかと思うのです。

これ以上難解なことは恐らく考えても
実行する組織力がない以上
自分たちにとっては意味がないことだと思うのです。
(勿論定義づけを放棄するという意味ではありませんが)

どこから手をつけるのかのお手本がたくさん

ではまずどこから手を付けるのか、という疑問。
コンテンツを通して自社を知ってもらうための取り組みについては
レポートの中のSixApartさんやginzametricsさんの取り組み方、
考え方はとっても参考になりますし、
早速真似てみてもいいんじゃないかと思います。

オウンドメディア「Six Apartブログ」の運営の実態を、INBOUND MKTG 2013でお話しました
コンテンツマーケティングの全体像(1)大企業のマーケティングコミュニケーションのデジタルシフト

ガイアックスさんの質問に対する回答も非常に興味深いですよね。
インバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングに関するカンファレンス「INBOUND MKTG 2013」でいただいた質問への回答
こうやってイベントで寄せられた質問に
ブログで回答が発信されて
そこにまたリンクやTweetが寄せられていくというのは
なんともソーシャルインターネット的でいいですよね。
(しかもナチュラルリンクまで集まる)

地方企業ほどインバウンドマーケティングに取り組もう

僕は以前も書いていましたがインバウンドマーケティングには地方企業は絶対に取り組むべきだと思う。
地方企業ほど取り組むべき戦略ではないか

    □ブログをやっているのなら無料ブログではなくて自社ドメイン下で行っているのか
    □ウェブ解析を週1回或いは月間でKPI,KGS含めレポート確認し、仮説検証を行っている
    □見込顧客の方々とメールコミュニケーションを行っている
    □既存顧客の方々とメールコミュニケーションを行っている
    □Twitterなどのソーシャルメディアは組織として運営している
    □受注/販売後のサポート体制の見直しを常に行っている
    □顧客満足度を意識して不満が寄せられた点は改善している
    □SEOは外部リンクを構築してもらったり購入したりはしていない
    □自分たちが伝えたいことではなく、顧客が知りたいことをコンテンツ化している

..などなどなどなど。

今までおこなっていないマーケティングに本腰を入れようとすると
恐らくは予算の問題じゃなくて、
組織の問題にぶつかると思います。
定性的な感覚値をいかに定量的にして、
尚且つコンセンサスを社内でとっていくことは
とても根気とパワーが必要になりますし
それぞれが持っている前提認識が異なると
話はまったく噛みあわず
平行線どころか末広がりになってくだけですしね。

それでも組織を変化に適応させなければいけない時期
ってあると思うのです。
それがマインドセットの問題であったり、
何をKPIとするのかという
議論に繋がってくるのだと思います。
勿論インバウンドマーケティングが全てではないでしょうし
適している/いない業種もあるとは思います。

ただなんだろうなぁー
あまり難しく考えるのではなくって
七尾市内で言うと

    ・ECサイトにで物販販売事業を伸ばしていく
    ・インバウンド(観光)という呼び込みで観光客に認知してもらい来てもらう

この2つに該当するビジネスを行っているのなら
ウェブで検索している消費者とは
物凄く親和性があるわけじゃないですか。
まだ出会っていないだけで。

その接点を多く作っていくことは大切だし
今まで培われてきている知識や空気感を伝えていくツールが
せっかく出てきているのだから
取り組まないのはもったいないよねという話です。

それはSEOやメールマーケティング、
リードナーチャリング、コンテンツマーケティングなど
様々な概念を包括している
インバウンドマーケティングに取り組むという姿勢になってくると思うのですよ。

結局組織最適化をやらなければいけない訳ですから。
そこのデータだけでは割り切れないところに
過去の経験則の重要性であったり
コミュニケーションを画面越しに活発化していくことの
意義が出てくると思うのですよね。

だからやみくもにブログを更新し続けることが
インバウンドマーケティングではないですし
ウェブの事は良くわからないからといって
外部リンクをSEOとしてレンタル購入することは
何の解決にもなっていかないと思うのですが、
正論っぽすぎてダメですかね。

何にしろ取り組みを成功させて
成長させていくことが地元の発展と
持続可能な地域社会を作ることに結びついていくはずです。

ということが様々な方々のレポートを読ませてもらいながら
ここ数日で頭に浮かんできたことでした。
次回は参加するぞー!


 

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