地方の企業はウェブサイトを適切な形で公開し適切な形で運用を行っていないことが多くみられます。
ときには田舎だからウェブサイトいらないよ、ってのはちょっと違うんじゃないかと思うのですよね。

ウェブサイトの役割には大分類して


■新規顧客を獲得する
◆既存顧客との継続した関係づくり

という側面があります。
最近ぼくがよく目にしている(アンテナを立てている)のはどちらかといえば■の部分。
 
これは自分のキャリアの中で担ってきた役割が新規顧客の獲得という側面が強くて、そのための仕組みをどう社内に構築し業務フローを設計し、CPAをいかに抑え効率化していくかという事が主なミッションだったからだと思う。

これに対して
◆は企業とお客さんが持続的な関係を作っていく仕組みであって一過性のものではないのですよね。

この◆に関連しての話ですが、今日定期便で届いた”能登”という地元に流通している雑誌があります。
地産地消情報誌:能登
>> 地産地消文化情報誌 能登
そちらに掲載されていた松尾栗園代表の松尾和広さんがおっしゃっていたこと

試食ヒット率100%が夢です。
試食してくれたお客さんが100%買っていく。
そんな焼き栗にすることが夢です。

松尾栗
この言葉がすごく印象に残りました。

これはそれだけの味を目指すという決意でもあるし、ファンを獲得するということですよね。万人に受け入れられるようなことを目指すというのはとてつもなく難関なことです。(誰かの好きは他の誰かの好きじゃないになる)

その分やりがいもとてもあると思うのです。サイトをみると次のシーズンまで食べることはできないみたいなので秋まで待ってみようと思います。

で話に戻りますが、こうした雑誌を見ていたりTVを見ていたりすると、そのお店のことや企業の事を検索する習慣がすっかりついていますが、その中で地元地域のことをみていると少し視点が変わってきました。

前述の■と◆の前には、そもそも★の段階があるということです。
それは何かというと
ウェブサイトそのものをつくるということ。

例えば今日起きたことですが新聞の折り込み広告を眺めていたところ、「ちょっと行ってみたいな」というお店の広告がありました。

URLが記載されていたので、詳しい情報を知ろうと思ってウェブサイトを見たのだけれど、アクセスマップがない

掲載内容も広告とは全然連動していなくってメニューしか載っていない。住所見ても番地じゃ近所の人しかわからない。あらあらと思ったのだけれど、結局のところウェブサイトは誰に見せたいのかということがまず最初に考えるべき事だよなぁと思ったのです。

七尾市の場合だと

    ・地元客を対象とするのか
    ・観光客を対象とするのか
    ・地域発で顧客を獲得したいのか

によってウェブサイトのありかたも大きく変わってくると思いますがまずは基本的なコンテンツが揃っていてからの話だと思うのです。

綺麗な写真は撮影するけれど商品を並べただけで終わってしまっているとか、数年前から更新が止まっているとか、とても勿体ない(サーバ維持費はかかっているわけだし)
 
顧客層を見た時にもしかして作るべきはスマホ対応のサイトなのかもしれないですよね。

お客さんと何かしらの関係を作ろうと考えた時にまずはそもそものベースが必要だと思います。それは当然ですね。

何もないのに、誰かがあなたのことを知る事は無理です。知ることが出来ない以上信頼することも無理です。そのためにはベースとなるコンテンツがあったうえでマメに更新することが必要になってきます。そこで初めて何を更新していくのか、という事を考えることになる。更に考えれば誰に伝えていくのかということを考え始めるわけなのですよね。

▼誰を対象に
▼何を

ということをまず考えたうえでウェブサイトをつくって

    A.誰が
    B.何を
    C.どのくらいの頻度で
    D.どのように

更新・運用していくのかということを考える訳ですけれどその中で前述した
■なのか
◆を狙うのかによって
★となるコンテンツの性格が変わると思います。1つのサイトで両方を担わせるって難しいですよ、きっと。

そして
「何を書いたらいいのかわからない
「更新といっても更新することがない」
ってここにきて初めてぶつかる課題なのかなと思います。

IR担当者が株価を上げるのに「社内にリリース記事がないか」と聞いて回るという話を以前聞いたことがあります。更新するコンテンツがない、というのはこれと近いなぁと最近思います。

■を目標とする場合はインバウンドマーケティングという仕組みを作っていくことが地方企業の場合、物理的な制約などを考慮すると重要になってくると思います。

東京の場合問い合わせがあると案外すぐアポイントになりますが、地方だと距離的な面でなかなか上手くいかない面も考慮するとどんなコンテンツを提供すればいいのかを考えていくヒントになるかもしれませんね。

著者 : 高広伯彦
ソフトバンククリエイティブ
発売日 : 2013-09-25
非常に分かりやすい文章と内容で「今後こうありたい」という思想と意思が明確に伝わってきた。広告畑の人は嫌がり、手をうつのは現場の実務畑の人じゃないかなと感じた。中小企業の現場の人に一読を薦めたい。

 

◆については企業ごとに取り組み方は異なると思うのですけれどECショップは積極的に取り組んでみてもいい戦略というかテーマです。商品を陳列して特定商取引法に関する表示と住所を載せているだけじゃなかなかリピートは難しいものですし、ファンづくりというか共感されるショップになることは難しいですよね。同じものなら安いところに行ってしまうのが人情です。

このあたりは人それぞれの考え方があるだろうし、色々な手法もあります。各社それぞれの事情もあるし、人手といった問題もありますよね。

どれがいいって一概には断言できないけれど何とか現状を打破したい、打破とまではいかないけれど、自分たちがもっている何かに
「共感する人を増やしたい」
「共感してもらいたい」
という考え方から始めれば、きっといいウェブサイトができてくるだろうしその後の運用方法とかもアイディアがでてくるんじゃないかな。

田舎だからこそウェブサイトをうまく活用して情報をもっと発信していきたいですよね。
 
ぼくはそこから収益が伸びて結果的に組織が雇用を増やすことができることが地域経済活性化につながっていくと思っています。

IターンとかUターンって自治体がいろいろ打ち出しているけれど選択できる職種が限られているなかで、選択肢をふやしていくことは民間の仕事ですよね。農業やるか漁業やるか、伝統工芸にいくかというチョイスをするような感じで
地方企業でのウェブの仕事だとかコンテンツ発信の職種が選択できるようになるといいな。

追記:本題とずれるから末尾になるけれど地方企業にまだまだ多いちょっと前のテイストなウェブ運営を何とかしたい。技術者じゃないからデザイン的に協力は難しいけれど。


 

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