先日無事にWACA認定の上級ウェブ解析士試験に合格することができました。
晴れて北陸の解析士と名乗ることができるように。
(もしかして石川県では初取得なの?)
[20130815追記:他に3人は確実にいらっしゃることが分りました。]  

 

ウェブ解析士資格取得を行った動機

動機なんていつでも不純なものです。
…すみません、冗談です。
 
とりあえず名古屋まで何回も通った甲斐がありました。
上級ウェブ解析士の資格認定を取得するにあたって
どうしようかなぁ~と検討したポイントはいくつかあるのですが

  • 自分のやっていくことを第三者に説明する際、資格がある方が伝えやすいから
  • ということに自分の中で納得感がでたことが一番大きな理由でした。
    ベタではありますが、資格があった方がドン!と伝わるということです。

    ツールベンダーでもなくサービス提供者側でもなく、
    実務家として或いは経営者として自社マーケティング活動に今まで携わってきました。
    人材ビジネス、データ配信事業、SEO事業、ウェブサービス、人材ビジネス…
    どれもこれもウェブと密接な関係を構築し
    事業推進を行っていく事業です。
    その中でKGIを定め、KSFを作っていくのがマネジメントの役割と認識し、
    KGIから逆算してKPIを設定し、
    メジャラブルな数値として共有し
    変化を基に日々学びながら成長するラーニングオーガニゼーション
    というスタイルを模索してきました。(なんだか大げさ)

    この一連のプロセスを非常に判りやすく
    実戦形式で学ぶことができるのが上級ウェブ解析士という資格です。
    データアナリティクスの技術的な知識取得が主眼ではなく。
    データとビジネスをどう紐づけるか、という点に着目して
    ケーススタディを経験ができるのが
    とても魅力的な講座になっています。
    この点が自分の方向性における要素として適していたのです。

    ウェブサイトは何のためにあるのか

    ウェブサイトはまだまだその多くがパンフレット型であり
    更新されつづけることもあまりない状況が続いています。
    特に地元密着で競争原理があまり働かない
    地方企業ではこの傾向が顕著です。

    永江一石さんが先日のエントリー
    ・零細・中小企業がweb制作会社を選定するときのポイント
    でご指摘されているように、ウェブサイトを新しい収益機会として捉えて
    適切に投資を行い運営されている企業は
    まだまだ少ないと感じています。

    「ウェブサイト作ったけれど何の問い合わせもない」
    「ECサイト立ち上げたけれど儲からない」
    「ウェブ作れば勝手に問い合わせ来るはずじゃ…」

    というのはかなり以前から耳にする言葉です。
    そしてその状況は大勢を見る限りあまり変わっていないように思います。

    魅力的なコンテンツを多く持っているにも関わらず

    「??」

    と思うウェブサイトもまだまだたくさんあります。
    情報が更新されておらずパンフレットのように商品と会社概要と、
    社長の言葉を並べただけのウェブサイトが
    見込顧客に見つけて貰えるはずもありません。
    それで信頼を得るのはなかなか難しいことです。

    「じゃぁどうすればいいのか」
    「どこから手を付ければいいのか」
    「そもそも今はどうなっているのか」

    こんな課題に応えるためには
    、感性的なコトで訴えかけるよりデータを基にしっかりと仮説を立て改善案を提示し、
    運用していくことができる仕組を組織の中に作っていくこと
    を支援することが好ましいのではないかと思っていました。
    感性をもとにすると結局「思う」「思わない」の判断となってしまいますしね。

    ウェブ解析とは何か

    ウェブ解析は「見込顧客の音なき声」をデータから読み取りし、
    Ifを想像し仮説を立てていく業務

    です。さらに
    自社の保有するメディアコンテンツを棚卸し
    継続的に発信されていくコンテンツ化をすすめ、
    パーミッションを得たうえで信頼関係を作っていき
    収益機会を得る仕組みを作る

    ことは情報を必要としている人に
    必要な時に伝えることにつながっていくと思うのです。

    仕組みを作るときには、データを情報にし情報から智慧を絞り、
    智慧から企画を立案し企画を推進していく
    というプロセスが必要になりますが、
    このデータ分析というフェーズは
    なかなか重要視されていないように感じていました。
    語句もなんだか難しいですしね。

    でも良く考えてみれば毎月の会計処理と同じではないでしょうか。
    月次の会計処理や業績、キャッシュフローを
    把握していない経営者なんていません。
    それと同じように収益を産み出す源泉である
    ウェブサイトの状況がどうなっているのかについて数字で適切に把握し、
    そのデータを基に施策を立案していくことは
    とても重要だと思うのです。
    そこに経験則や直観、が入ってくるのがベターでしょう。

    無駄な投資はしたくない、お金はあまりかけられない、
    と言ってみたものの
    「無駄な会議の時間コストはあまり顧みられていない」
    「行き当たりばったりで広告出稿を行っている」
    「どうすればウェブから収益を上げられるかはあまり検討されていない」
     
    こうした状況に、現状把握と課題の洗い出しを提供できればと思っています。
     
    ぼくも過去にやったことがあるのですが、
    リストをつくって順番にテレマコールをかけて見込顧客リストをつくったり。
    或いは片っ端から高層ビルに飛び込んで
    名簿を得るなどの飛び込み営業があります。
    新宿駅から甲州街道沿いに
    高井戸を終点として飛び込み営業三昧の日々もありました…

    更にメールボックスによく届く、無差別メール発信。
    企業でいえば採用サイトなどにメールアドレスを公開すると
    あっという間に営業メールが着信します。
     
    アウトバウンドマーケティング(?)と言われるこうした活動が行われているなかで、
    ウェブから情報を容易に得ることができるようになり
    企業は消費者からパーミッションを得ることが困難になりました。
    その分、情報が必要な時はユーザが能動的に検索などを行って
    サイトに訪問してくるようになってきているのです。
    だからこそ、コンテンツを見つけられやすく適切なカタチで用意する必要がありますし、
    ユーザの期待に沿うようなコンテンツを準備することが重要になっています。
    そしてそのためには自社のウェブサイトが
    どういう状況になっているのかを常に把握していく必要があると思うのです。
     

    流れを客観的に把握するために資格を取る

    ツラツラと書いてみましたが、上記のような考えをずっと抱えていました。
    その課題に対して「どういうことができるの?」
    という質問があったと仮定した場合、
    ウェブ解析士という資格があると、
    その意図するところが伝えやすいだろうなと思ったこと。
    プロセスを自己流ではなく体系的に学びたい、
    と考えたのが資格取得に向けて動き出した動機です。

    事前の準備にはそれなりに時間が必要

    各所でブログにエントリーされていたりしますので、
    初級から上級取得の中身については
    割愛しますが、試験を受けるに際して
    覚えなければいけないことは意外と多いです。
    そして自分の知識に偏りがあることにも気づくことができました。
    講座当日に持ち寄るための事前課題に取り組むにあたっては時間も必要です。
    あとはA3が印刷できるプリント環境も必要です。
    ということで昼夜問わず仕事にどっぷり浸かっている方にとっては
    時間確保というのが大きな課題になってくると思います。

    ウェブ解析士となる過程で何が得られるか

    何かを得たの感じ方は人それぞれですが、
    個人的には「データとビジネスを紐づける習慣が身につく」
    ことが一番大きいと思います。
    ぼくは現場から経営までのレイヤーを偶発的に一通り経験してきています。そ
    のキャリアの流れのなかで感じてきたことですが、
    最先端の技術やアドテクノロジー、トレンドについて
    経営層はあまり反応を示しません。
    というか流行しているから取り組んだ、
    という企業は大概その運用で躓いていたり、
    飽きていて放置する羽目になっています。

    「それを利用することによって、どういう成果を得ることができるのか」
    「それを実現するのはどのくらいの投資がかかり、
    どのくらいのリターンを得ることができるのか」

    が経営層の最大の関心です。
    上級解析士を受講することでこうした
    「データとビジネスを紐づける習慣」を
    シュミレーションとして経験することができるのは、
    今まで経験がなかった人にとってはとても新鮮なことかもしれません。
    でも経営者やマネジメント層が提案に期待するのは「ビジネスの成果」
    これから経営層と話すことが増えていったり、
    提案の幅を広げていこうとか、
    視点を上げていこうと考えている人には
    スタートとしてベターな講座だとおもいます。
    そして資格取得以降は実践あるのみです。

    案外当たり前のことができていない

    集客の事になると、だいたいがコンテンツをどう作るかとか、
    ソーシャルでどう拡散するか、といった方向になりがちです。
    しかし目標値からの逆算や、KPI設定、基準値…
    という細かい部分の把握や目標との乖離を
    どう埋めていくのかということが出来てないことも多々あります。
     
    ウェブ解析が面白いのは、
    データは情報を作るもとであって
    そこから自分たちなりの解を考えていくこと=仮説立案が重要

    と明確に主張していることです。
     
    そしてぼくがおもしろいなと思っているのは、
    CPAを重視すると広告費用にはに神経質になるけれど、
    サイトの状況把握をおこなっていたり
    XX率を改善するためのアプローチを考慮して実行している、
    という企業は案外少ないということです。
    効率化を考えるなら、このあたりを改善する方が
    時間と智慧で解決できるかもしれない課題かもしれませんよね。
    (まぁこのサイトもできていないのですけれど)

    勉強を機にデータ解析界隈を回遊す事にもなりますし
    アンテナを立てることにもなります。
    本当に色々な方がいらっしゃるので
    ブログをじっくり読み込むこともとても参考になります。
    またマーケティング界隈のトレンドや戦略的なことについて
    学ぶ機会を得るコトはとても有益です。
    そこで学んだことを自分自身が還元していく側に回ることで、
    よりよい環境を作っていくことも出来るのではないのかなとも思います。
     
    経営には他にもたくさん大切なことがありますが
    上級ウェブ解析士というのはデータとビジネスを結びつけるノウハウを学ぶスタートライン
    として興味深い講座だとおもいます。
    資格を取得した以降は自分のやりたい方向に向けて
    必要な知識を得ながらがんばってみるのがいいでしょうね。
    そして顧客の視点から自社事業を、
    ウェブを捉え直すことができるのはとても大切なことだと思います。
     
    ウェブを作る人、アクセスデータを分析する人、
    という単体で完結する作業する人から顧客のメリットを提供する人へ。

    「私は○○な人になる」

    ○○にはそれぞれのキーワードが入っていくと思うのですが、
    いずれにしても必要なのは
    お客様のお客様はどこにいる、
    という視点ではないでしょうか。(BtoCの場合はちょっと異なりますが)

    ウェブ解析士を取得して以降について

    ということで資格取得にかこつけて色々書いてみました。
    この他、最近は社団法人の立ち上げに関わっていたりしています。
    この辺りも今後推進していきながら、
    自分の身の回りの動きも少し固めていきたいと思っています。

    具体的にはまずは地元で「ウェブ解析+集客+信頼関係構築+継続性」
    に関するセミナーやコミュニティ作りを開催したりして
    マーケティングを学ぶ機会づくりを行って
    地域経済を活性化したいと考えている人たち
    と話していく機会を多く作っていきたいなと思っています。
     
    実際にはあまりこうした活動は行っていなかったので、
    夏ごろを目標になにかできればなという感じです。
     
    末尾になりますが、
    資格取得の勉強にあたって流れだとか雰囲気をつかむのに
    ひじりさん(@mekemoke)のエントリーを参考にさせていただきました。

    >> [WACA] 上級ウェブ解析士の講座を受けてきました
    >> [WACA] 上級ウェブ解析士の講座を受けてきました(2日目)
    とっても参考になりました。ありがとうございます。

     

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