物事を進めるにはタイミングというものがとっても大切です。
これを逃すとどんなにいい事で、他の環境要件が整っていても物事はなかなかうまく前進してくれないものです。

「タイミングを掴めるかどうかは、事業推進者、もっといえば決断をする社長がもっているだ」
・・・と、以前ある監査法人の方々から言われたことがあります。
 
曰く、
「事業の決断も、人に恵まれるかも、右肩上がりになるかもすべて時を得ているかがポイントになる。突き詰めていくとIPOできるかどうかは社長の運だ」
というお話でした。
 
もちろんこの「運」については、様々な枝葉がくっついてくるわけで最終的に集約した言葉の表現として「運」になっていますから本当に運だけで生きているわけじゃないってことですが、ぼくも経営者にはこうした運とそれを掴む力が必要だと思います。

それほど大切なのがタイミング。時。時はいま。(光秀は結局、”時はいま”じゃなかったんだな)

ぼくはこのタイミングを掴むのが下手なんですよね。いつも先走ってしまってエクジットできないというか。

ちょっとこれまでの仕事を振り返ってみると、2000年に行っていたのはサッカーのプレイを試合会場でリアルタイムに取得しデータ化するというもの。テンキーとゲームコントローラとタブレット端末を用いて、背番号とプレイ情報とボール位置を取得して試合終了後、データーを処理センターのサーバーに飛ばして、翌日夜からは撮影していた映像を見ながらデータとの整合性を取るって仕組み。

そのデータをJリーグチームに販売したり、雑誌を作るのに使ってもらったり、オンラインゲームの基礎データに用いてもらったり試合中継のデータにつかったもらったりというビジネスですね。

データを集計するとチーム別の相関関係とか、パス交換者同士の成功率、選手間の成功率。フィールドを9分割してのエリア別の動きなどかなりの情報をデータ化していました。オフ・ザ・ボールはさすがにコストの関係で取得していなかったですけれど。

でも結局消滅。今はTV中継でも「ボール保持率」とか「パス成功率」だとか結構挿し込まれてくるけれど、当時はまだまだその手のデータは重視されていなかったんじゃないのかな。

2002年にはSEOを始めた。これは本当に意図していなくて流れの中で取り組み始めの事業。でも市場とは関係ないところでぼくは離脱することになりました。いま思えばあぁ勿体なかったのかな、それで良かったなのかあ・・・というところ。知人関係というか人間模様も相当変化していたのだろうなと思いますが点が線に繋がるという発想からすれば、これでよかったのでしょうね。

2004年にはMTを使ってある人事交流会のサイトを構築してブログでキーマンリレーブログを開始。これはMTが出てきたときから、どうしてもやってみたくって企画書に入れて色々提案していたら採用されて嬉しかったという話です。ブログ自体は一時期結構盛り上がったんだけれどぼくが運営から外れてインハウスに切り替えたら徐々に更新がされなくなって、今では完全にストップしてしまっている。勿体ない。
 
蓄積していればとてもいい資産になっていたと思う。(ついでに自分も個人ブログ始めていたのだけれど削除してしまっているので今ではアーカイブすらないよ)
 
SixApartが03年に日本法人設立していて翌年にMTを利用しているから結構速い時代のユーザだと思う。

この頃はブログに熱が入っている時期ですね。協業パートナーと組んでセグメント特化型のブログサービスをリリース。(正確には3つやろうとして2つが途中でとん挫)。

06年には企業向けにセグメント型のASPタイプによるSNSをリリース。(Loopsさんも企業内SNSサービスを開始し始めていた時ですね。)集合知という名目のもとに企業サイトをユーザが診断してランキング化するという一時期のゴメスコンサルティングさんのようなことにも取り組んでいました。

でもってこれがことごとく失敗。
収益はそれなりに上がったのもあるけれど最終的には撤収しているから失敗ですよね。理由は本当に色々あって、それを話し出すと自責と愚痴と悔悟しか出ませんけれどその要因の一つにはタイミングってのもあるんだろうなと思います。

そしてタイミングを見極めるのが経営者の仕事の1つだとしたら、ぼくはまったく向いていない。

冷静と情熱のあいだっていうけれど盛り上がってくると気持ちの配分比率が偏っちゃう。
冷静な話で言うとアーリーステージで市場がまだ聞く耳をもっていない状態だとかには

  • 売上が上がるまでの体力(財力)
  • 綿密なマーケティング計画と実行
  • サービスを支える技術力
  • 要するに市場の理解を得て賛同者、導入者を増やしていくためのマーケティング活動やサービス導入に関してのメリット(デメリット)を明確に整理したうえでマーケティングが取り持つ情報を元に動くセールス部門の活動。損益分岐点を超えて回収フェーズに入れるまでの資金調達力が必要になってきますよね。或いは赤字を支える他の収益を持っているかどうか。

    この辺は趣旨じゃないからまた別の機会に書くと思いますけど、そんなこんなの中のひとつにタイミングってのがあると思っています。

    市場の母数が増加していれば絶対的にニーズは発生するものですけれど、当時は市場がでてくるかな、という状況でした。

    ブログ?は?なにそれ?
    あ~社長が毎日のご飯載せているやつ?
    SNSってビジネスに使ってメリットあるの?

    という類のことはよく言われました。

    「タイミングが良かったね」
    と言われるのはいつだって結果論で、収益を産んでいなければ
    「タイミングが悪かったよな」
    と肩をポンポンとされるのが関の山だけれど渦中の当人はもう夢中になっていますものね。

    要はタイミングなんだよ
    って言われることほど思考停止になってしまう言葉もありません。大事なのはバランスだよ、とかもそうですね。

    だから
    冷静に俯瞰して数字をみたり、データを見ることも大切です。データは得てして経験と勘の反対に位置付けられるけれど、ぼくは経験と勘を裏付けるものがデータじゃないかと考えています。

    データをみて、その凹みをどうするのかを考えるのが重要で思考するときにこそ経験や戦術をひねり出す智慧が入ってくるものです。市場を調べたり、セールス状況をデータで把握したり、対象顧客層の動き・心理状況などの情報を様々な角度から集めて判断を行うということは何かを始めるにあたって、きっかけと同じくらいタイミングはとっても大切だなっていう話です。


     

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