ここ数日、ちょっと人と話す機会があっていろいろ考えました。なんだろう、直接的に答えを求める方が多いのかなぁってこと。
話を聞いたり、セミナー行ったり、勉強会もそうか。そういう場にでると直接的な成果を求めてくる人が多いんですね。うまいことやれる方法論を知りたいというか。もちろんそうじゃない人もいますけれど。どっちがいいとか悪いとかじゃないし、インプットするときはどうせなら手っ取り早い答えを知りたい!と思うのは人情ですよね。うん、わかる。だから事例集とか知りたいものですし、「○○な10の方法」とかの本が売れる訳ですよね。
「なにをした」よりも「なぜした」
でも、ぼくは
”なぜこの考えに至ったのか”あるいは
”どうやればこのやり方に辿り着くのか”
ということを理解するというか、理解しようとする努力をすることが結局は近道だと思うし、結果的には基礎力がついて応用も効くようになるんじゃないかなと思う。
「この人だったらどう説明するのだろう」
発想の源泉を理解しないで表面的なことだけ真似ても結局自分のためにはならないよ。やり方を真似することには意味がないというか。
キャリアとは([経験]+[知識]+[スキル])×[姿勢]
勿論やらないよりは、やった方がいいわけですが、前提条件も異なる訳ですし「なぜ」を解決できる術を持たないと次の課題が起きた時に再現性がないわけですよね。やり方を真似るのなら、その奥まで考えてみないと勿体ない。
キャリアとよばれるものはいろんなものが凝縮された【経験】と理解されていることが多いのですが、ぼくはキャリアというものは
と習ってきました。それらが表出しているものが「今現在のキャリア」という訳です。
この因数で言うと[知識]については身につける機会はたくさんあるし言ってみれば本人の努力次第。[経験]はなかなか難しいですよね。機会を見つけに行かなければいけないし、機会は与えられるものでもあるし自分の実力で掴み取るものでもあるし、自ら創りだすものでもあります。
だから、色んなインプットをした時には全部鵜呑みにするんじゃなくて思考停止にならずに考えたりすることが大切だなって思います。楽して答えをもらったり、事例を真似してうまいことやってみようって思わないことですね。
結果に対していろいろ言う人はいるけれど、大事なのは原因なので、成功しても失敗しても、それがどういう原因によるものなのかをしっかり把握して(感情論にならずに)更にはその原因をつくりだした条件が何なのかを理解して次善策を考えたほうがいいんじゃないのかなぁと。
「姿勢」とはつまり原因であり本質
あ、そうか。ここが姿勢に該当するから、姿勢の濃淡によって[知識]と[経験]と[スキル]のどれを重視するかが変化するわけですね。
ここで ([経験]+[知識]+[スキル])×[姿勢]=キャリア と繋がった。
「とりあえず言われたとおりにやったけど結果がでない」とかいう言い訳はなしです。だって言われたとおりにやる、という選択をしたのは自分ですからね。やるときの前提環境も日々刻々と変わるのだから「言われたから」と思考停止になっていることがおかしい。だからセミナー行ったり、勉強会いったりして、そのまま社内でやってもダメですよってこと。もっと悪いのは、「その通りやればいいです」なんていっちゃうコンサルタントの存在なんだけれど。
すごく以前から言われている話ですし、自分自身もとても気をつけていることですが 「知ってる」ことと「わかってる」ことは別物 なんだよ。ネットやセミナーや仲間内で話してきいて「知っている」からといって「できるようになる」わけじゃないですよ。「自分の経験」か「経験した他者から聞いた話」なのか、「ウェブで読んだ!」なのか「テレビで見た!」とか「新聞で読んだ」とかいろいろあるじゃないですか。まぁそんなこと「わかってる」と言われちゃうんだろうけど。
ところで
「この思考に至るにはどういう背景があるのだろう」
ひとまずこの辺から考えてみることを習慣にしてみて原因だとか本質的なところだとかを考える習慣をつけてみる方がいいんじゃないのかなぁと思います。一事が万事っていうじゃないですか。根っこを押さえる(押さえようとする)習慣をつけておくと面白くなりますよ。
こういう事言っている時点であんがい胡散臭いですが。自分も大してできていないですしね。
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