ちょうど1週間前に2007年のsmashmediaを振り返ってみました。
2008年を振り返るには、ちょっと間が空くかなと思っていたのですが、1週間後に2008年をまとめることができました。
(今週資料作ったり遊びに行ったりとフラフラしていたのになぁ)
まとめを作るのは、フジイさんの後追いにも関わらず、ぼくは何をやっているんだろうというところに尽きるのですが面白いから仕方がないですよね。(フジイフォロワー的な感じ?)
・smashmedia 2008年マトメ読みセット
相変わらず一言コメントが難しいのですがそこはご容赦ください。
2008年の特徴としては”まさみ”についての言及が落ちています。ウソです(本当だけど)。
特徴としては色々新しいことを始めていらっしゃることです。おかげで事業の始点についての視点を垣間見ることができます。
2008年のsmashmediaを2013年に振り返った
・ブログ広告はダメだと思う(2008年1月6日)
そして、ここにぼくがブログ広告がダメだと思うもうひとつの理由があって、それはブロガーの責任感の問題。より正確に言うと、お金をもらうことに対する責任感のなさにある。
広告枠を設けて、広告費としてお金を受け取るということは、必ず何かしらの制約を受け入れることである。
「自由と無責任は違う」という話です。コメント欄も面白いです。この手の広告は以前から課題になっていましたね。
マーケティングに成功パターンなんてものは存在しなくて、こないだうまくいったやり方が、今回通用する保証はどこにもない。というか、まず通用しない。現場は毎回変わるし、状況は日々変わる。
そういう中で、自分の引き出しを増やして、どういう状況にでもなんとか対応できるスキルが重要になってくるので、それを磨く手伝いならできるんじゃないかと。
あとから関連エントリーが多く出てくるけど始点になったエントリーです。こういうことを発想すること自体が凄いですよね。しかも自分が中心ではなく”場”としての私塾ですからね。
自分で考えましょう。ネットばっかり見てるとバカになるよ。ぼくのブログばっかり見てるとバカになるよ。どこかの誰かが言ったことを簡単に受け入れちゃいけない。それはその人の意見であって、あなたの意見じゃないんだから。ネットには「なんとなく大勢の意見」がキレイに集約されていく感じがしていて、それはとても怖いことです。KYって言われるのを恐れて、流される。
ぼくはそういうのがイヤだから、自分が違うと思えば書き残してるだけ。
この感覚は大事ですよね。「みんなが言っている」って案外少ないし「みんな持っている」は子供の頃欲しいものがあるときの常套文句ですけど、そういうことを思い出します。ネット業界(ってあるの?)は流行言葉が本当に多いですよね。
・やりすぎ×ケータイ大喜利 (2008年2月3日)
そういうのも見聞きだけじゃわからなくて、実際にやってみたからわかったことも多いんだけど、わかればわかるほど生放送っておもしろい。
この頃はライブ配信にアンテナが向いていますよね。番組フォーマットとしてテレビはすごい参考になるし、ぼくも相変わらずテレビは結構見ています。
・ぼくがやりたいのはコミュニケーション(2008年2月8日)
ぼくがやりたいのはコミュニケーション。マーケティングとか、広告とか、広報とか、まあいろいろ近かったり、重なってたりするんだけど、ひとことで言えば「企業と消費者の距離を適正にする」ことです。必ずしもゼロにするわけじゃない。そして、その適正さは伝えたいメッセージを100%届けることができるかどうかです。
このエントリー秀逸。ちょっと真似して書いてみようと思うくらい。
・他人の独り言に動揺しない(2008年2月15日)
そもそも「つまらない」って言ってる人が「おもしろい」と思うのはどんなコンテンツなんだろうと、ぼくはそれが気になるけどね。
プロとアマチュアの違いだったりすることにも繋がる。ぼくは動揺しまくるけれどね。
・「くりぃむナントカ」ゴールデン進出(2008年2月22日)
ゴールデンにいいくとゲストも大物(?)になるからアホなことをやりづらいし、「インドアーズ」のような他局のパクリ企画もやりにくくなるし、そもそもああいう地味目の企画は難しくなる。
後楽園駅でゴールデン進出のポスターみかけたの覚えている。なんでこれをセレクトするかっていうと、歴史は繰り返すなぁと感じたからw
・広告を出す方も出される方も、そこに幸せはあるのかい?(2008年2月22日)
もっとも(広告主から見れば)広告は投入する金額に連れて効果が低減するので、利益率を考えてもどこかで打ち止めにならざるをえない。
となれば、広報とかPRの領域で何かできないかとか、そういうメディアを介さずとも直接顧客とコミュニケーション取る方法はないかとかを考えていかないといけない。リリースの垂れ流しなんかやってても意味ないしね。
”広告じゃない繋がり方、伝え方をもっと模索していかないといけないと思ってる”
・責任の取り方(2008年2月24日)
「責任を取れ」と言うことの無責任さをもうちょっと考えたほうがいい。
そうなんですよ。
辞めちゃう方が解放されてしまうことってあるんです。でも辞めた方がいいという判断をすることもある。出処進退って難しい。
・だからあなたは人格が破綻してるのね(2008年3月5日)
「直感的に理解し、論理的に表現する」ってのは当たってるのかなあ。よくわかんないや。
彼女にこういうこと言われて凹むところで終わるのが可愛い(w
「論理的に理解し、直感的に表現する」>ぼく
理屈っぽい癖に感情的なのか…
・出前セミナー(2008年3月17日)
交通費だけ払ってくれたら、日本全国どこにでも講演に行きます。日帰りできないときの宿泊費は自分で出します。
条件は、すでに資料があるもの(過去に講演した内容)であれば、なんでもOKです。企業の社内セミナーや新規の内容での講演の場合はNGです。そのときはちゃんと講演料をいただければ喜んで。
この頃から開始なのですね。私塾といい精力的になってきました。出前セミナーも界隈では浸透し始めましたよね。ぼくも許可いただいて真似ています。
・今日は本の発売日で、しかもセミナーの日(2008年3月17日)
花火のようなキャンペーンサイトじゃなくて、長く使ってもらえる、ちゃんとコミュニケーションが続けられるサイトを企業はもっと作っていったほうがいいと思うのです。
表形式にして視覚的に説明するのが本当にうまいよなぁ。”ちゃんとコミュニケーションが続けられるサイトを企業はもっと作っていったほうがいい”に集約されてくると思う。
・初エルメス(2008年3月20日)
愚息というのはなるほどうまいこと言うもんだよなあと感心したこともあるくらいなんだけど、最近になって少しだけ気持ちにも財布にも余裕ができたので恩返しをしている。ぜんぜん足りてないけど。
エルメスに会ったのかと思ったら全然違った。いい話やわぁ。カットやわぁ。
・ネット広告の歴史は広告主とメディアとの妥協の歴史(2008年3月28日)
長期的であれ、短期的であれ、売上に繋がらないコストはかけるべきじゃないと思うけど、だからといって直接売上に繋がるかどうかだけで判断するのも違うと思っている。間接的な効果は(なかなか数値化しにくいのが難点だけど)無視できない。同じ観点で、じゃあ今のまま広告費をかけ続けるのがいいのか、広報やいわゆるコミュニケーションのためにコストの再配分をしたほうがいいんじゃないかというのも議論の余地があると思っている。というか、ぼくはそれを支持する。
直接効果と間接効果、更に予算配分は難しい問題ですね。でも予算配分だけに戦術と連動して組織の視点が物凄くでるところです。
・どうして先行してガソリンの値下げをするの?(2008年3月28日)
顧客のため、消費者のため、ということはぼくもいつも考えるし、それを考えない日はない。だけど赤字覚悟でというのは違うし、そこで働いている人も含めてハッピーにならないと意味がないとも思っている。
日常のブログなんだけれど、時たまこうして散りばめられている一言が結構好きです。
・サンプル記事その2(2008年3月29日)
交渉ごとにはイニシアティブがどちらにあるかがきわめて重要で、だから今回のニワンゴの申し入れは実にいい攻撃だと思う。先の先。
先の先の話です。ぼくは後の先を採択することが多いのでいろいろ考えました。
・キャンペーンサイトのその先へ (2008年3月31日)
その不満は持続性の部分で、この部分をフォローするためにこれまでメルマガとかブログをやってたりするし、CRMなんかもこのへんの領域なんだけど、ここにおいて企業サイトのメディア化はキーになると思っている。あるいは企業によるメディアサイトの構築と運営でもいい。
この辺からも、いまに繋がっている考えっぽいことが推測されます。人材系サービスをやっていたぼくにとってはとても腑に落ちるし、自分がやりきれてこなかったことも痛感する。
・どんなにベストなタイミングで声をかけても、ブサイクなら断られる (2008年4月 6日)
効率の観点からは最悪のマス広告でごっそり集めてきて、その中から興味を持ってくれた方に絞って、今度はきめ細やかな効率化最重視の対応をする、その繰り返しで全体のボリュームを増やすしかない。
広告だけじゃなく経営(営業)戦略。と置き換えても当てはまります。
・ブログニュース(2008年4月7日)
普段のぼくらもそうだけど、名刺を何枚持ってるかは意味なくて、なんかあったときにお願いを聞いてもらえるだけの関係を構築できた人が周りに何人いるかだけが大事なんだよね。
メールアドレスも電話番号もただの連絡手段。その数に意味はないんだよ。
深い。
・チカラを持ったら、それを次の時代のために使うんだよ。(2008年4月21日)
影響力ってのはネットとかブログの話になると、とたんにうさんくさくなるんだけど、でもそういったものが存在していることは間違いないのない事実で、ぼくですら数人か数十人くらいなら話を聞いてもらえると思っている。で、そういう自分の影響力というものを何に使うのかというあたりに、その人の器とか価値とかが問われていると思っていて、木村カエラはカッコ良かったなと。
どなたかのdecadeに引用されていたフレーズです。力をもったら自分のために使う人が多いですな。
・読んでおかなくてもいいブログです(2008年5月15日)
いろんなブログがあっていいと思うし、そもそもブログの定義なんて4年以上書いててもまるでわかってないんだけど、少なくともぼくにとってのブログは、ぼく(の一部)が自分勝手に垂れ流されてる場所です。
読んじゃっているよ!つーか日常を切り取るとその人となりがみえてきますよね。それは本当にごく一部分だし、それすらも演出なのかもしれないけど。
・これからの企業マーケティングは”お見合い結婚”型から”恋愛結婚”型へ(2008年5月19日)
どうせバレて、どんどんシェアされてくんだから、そういうのも自分で認めて受け入れて、それでも愛されるように努力して、大勢の人に薄く愛されるよりも、ある程度範囲を絞った人に深く愛されるような関係のほうがいいと思う。
最愛戦略とどかんモデルにつながってくる芽が見えてきている気がする。
・点と点 (2008年6月6日)
ぼくが幸せなのはそりゃいいことなんだけど、これを独り占めするんじゃなくて、なにかできないかなあとずっと考えていて、私塾的なことをやりたいって話も過去に何度も書いてたんだけど、今週それを行動に移すことを決めた。
こういうことに感謝できる気持ちと、それを還元(?)していこうということを根底に考えている人と仕事をしたり、遊びたいとぼくもいつも願っています。
・友だちの多様性(2008年6月25日)
ぼくたちはもっといろんな人たちと付き合って、彼らからいろんな土地の、いろんな仕事の、いろんな話を聞くべきだと、ぼくは思う。
ぼく自身がへんてこな歩みだからなぁ。まぁ友達は少ない方です。
・clipmail(2008年6月25日)
サービスを考えるときは、「ひとことで言うとどんなのか?」ってのと「3つの特長」をあげるようにしてるんだけど、これはシンプルすぎて2つしか特長をあげられなかった。まあいいんだけど。
「ひとことで言うとどんなのか?」ってのと「3つの特長」というまとめかたに最近ぼく自身がはまっています。頭の中で自問自答するときにとてもいいです。あ、clipmailも使っているのですが、超便利っす。clipmailはここです。
・ぼくとcrossreviewの誕生日(2008年7月 3日)
ぼくは「客観は主観の集合」とあちこちで話してるんですが、その集合の部分をどう作るかが楽しいと思ってます。ネットはまだまだ見てるだけの人が多いので、ちょっとでもたくさんの人が参加して、いろんな情報を流通させたいです。
clipmailに続いてローンチしたサービスです。こうやって個人がサービスをローンチしていくのって凄いですよね。「客観は主観の集合」で、その平均値が評判になってしまい事実化してしまうのでレビューは怖いものですよね。ぼくも以前の会社ではレビューというか評判をいつも気にしていました。
・時計を買うならエバンス銀座店がオススメ(2008年7月 8日)
パソコンは便利だし、それを否定するつもりはまったくないけど、これだけ普及したからこそ手書きの価値が相対的に高まってるのも事実。そういうのを全部わかって出されてるとしても、悪い気はしないですよ、やっぱり。
すごい参考になるエピソードですよ。できることはまだまだあると思います。あ、営業のときこういうの何回かやったことあるか。
・楽しいか、便利か、なきゃ困るか(2008年7月10日)
それは「ツール」だよね。「サービス」や「コミュニティ」ではない。
そこがわかってないんじゃないかなあ。
俺はツールに興味はないんだよ。
大枠の方向性を捉えるというか弁別するのが本当に上手い。このエントリもそうだけどマーケティングの方向性を打ち出しているエントリーが好きです。
・2人に1人はアメブロ!? (2008年7月12日)
とりあえず数字がひとり歩きするのはやだなあという意思表示だけしておきます。
数字調査に騙されないってのはsmashmedia全体に漂っている要素の1つです。しかしCAは創業者2人が元同僚だから好きなんだけど、サービスは苦手なんですよね。まぁ対象年齢層じゃないからいいのか。
・サービスの作り方 (2008年7月12日)
大事なことは、本当に求められてるのが何かを見極めて、あとはなるだけ余計なものをそぎ落としてシンプルにするか。
これは大事な話です。スタートアップ(この言い方嫌い)を考えている人にはきちんと知っておいてもらいたい話です。プロダクトだろうがサービスだろうが共通する考えってあると思うのです。
・生活リズムが崩れっぱなし、ていうかそれ不眠症 (2008年7月18日)
そんなわけで、いつメールしても返事が来ると思ってるみなさん、四六時中仕事してるんじゃなくて、ちょいちょい起きちゃってるだけなんです。
わかるわぁ。結局体壊すし。
・取材と昼寝 (2008年8月12日)
特にこのテキストによるコミュニケーションが引き起こす誤解は厄介で(ちょっと韻を踏んでみた)ブログの炎上に限らず、メールでもしばしば起こるよね。多少まどろっこしくなっても、伝わらないかもってことを前提に発信する気持ちは大事だと思う。
“オッサンの行間を読むスキルと、若い子のカジュアルな文体”ってのが上手い表現。縦糸と横糸があって、その結び目みたいな。コミュニケーションスキルっていろんな人事の人からも言われたけど各社によって定義が微妙に違いますよね。定義すらしていない会社も多いけれど。
・仕事じゃないから (2008年8月27日)
それよりもフェアでフラットな関係を作りたいと思ったし、無責任さと責任感の間にあるところで人間関係ってのは醸成されるんじゃないかと思ってるから、ビジネスにはしないことにした。実費でもらってるからボランティアではないです。時間割いてるのはお互い様だし。
やった人がえらいけど、続けていく人はさらにえらい。
・EBISU GIGS(2008年9月4日)
定期的にいろんな人と会って話をする場を作りたいなあと思ってます。
んで、ゆるーい会員制組織(誰でも参加できて、来ても来なくてもいい)みたいにして、人の交流とかネットワークが広がっていけばいいなあと思ってます。というか、そういうのを設計してみたい(のでやってみる)。
BOOWYですね。もう開催しないのかな。
・mixbeat第2回ワークショップ(2008年9月7日)
サイヤ人も死にかけから復活したときが一番戦闘力が伸びるわけで、それはぼくらも変わらない。大事なのは仙豆なり回復用の装置なりを用意しといてあげること。
前にも書いたけど、ぼくはこの私塾を仕事じゃないから用意してあげられる、厳しさと優しさに満ちた場にしたいと思っていて、そのためにはある程度の時間を割きたいと思っている。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥というし、更にいえば恥をかかなくても出来るのが一番いいけど、そんな人はなかなかいないですしね。
・マス広告 VS ネット広告からの卒業 次世代マーケティングの作法(昨日のパネルディスカッションのまとめ)(2008年9月13日)
その結果としてのひとつの理想型が企業サイトのメディア化であったり、企業によるメディア・ネットワークの構築だとぼくは思う。メディアに広告を出稿するんじゃなくてメディアを創って運用費に充てるとか、ブログパーツやスクリーンセーバーを配布して無料で配信できる友好的な広告ネットワークを作るとか、そういうことを実現したほうがはるかにコストは節約できるし、消費者とも近いところで対話ができる。
色々と興味深い話が繰り広げられていました。運用って考えがでてきたのも2000年代に入った位からですかね。
・感謝リスト(2008年9月20日)
実際にノートにメモってるわけじゃないけど、ぼくはちょいちょい自分の過去を振り返って、転機となったときのこととか、ヤバかったときのことを思い出したりして、その時々に救ってくれた人たちのことを思い浮かべながら感謝している。
この手の吐露しているエントリーに自分はよわい
・昨日の取材メモ(2008年9月20日)
ぼくは広告枠を売る代理店には興味がなくて、コミュニケーションの設計を一緒に考えてくれる個人とか会社と仕事をしたいなと思ってる。USではAmazonがSNSを買ったり、Wikiを立ち上げたりしてるけど、これからのECサイトは入口となるサイトを自分たちで作っていく(メディア開発していく)ことが勝負のポイントになるとぼくは思っている。検索エンジンの売り上げ貢献率(=依存率)を下げていくことが大事。
短期と長期の売上寄与(キャッシュ)なのか、企業資産になるものなのかとか。資産が価値になり、価値が等価交換される関係とか。
「マーケットイン」とは顧客の言いなりになることではない」
うん。でもマーケットインを重視してニーズはどこにあるんだとか言い出す人多いですよね。あ、それは社内の啓蒙不足になるから
自分の交渉不足になるわけか。
・社内の抵抗とそれを突破する方法論(を教えて)(2008年9月25日)
社内の反対意見を突破するための方便はテクニック論としては必要だと思うし、どんどん使えばいいとも思うけど、それだけでは難しくて、自分の意見を通りやすくする環境、つまりは組織内での自分の権威を作っていかないといけない。
抵抗勢力のある組織って1つだけ経験したけど、過ストレスきついですよね。理には理で、利には利で、情には情で、が基本なのだろうけれど組み合わせを間違えちゃうことも多いしな。
・世の中は相対でできている(2008年10月2日)
あなたやあなたの会社の絶対的な努力はすごいし評価はするけど、それが本当に意味あるか(評価されるか)は周囲次第ということは、わかっとかないといけない。わかってない人や会社が多いんだけどさ。
”『これだけがんばりました』に意味はなくて、相手よりどれだけがんばったかだけが問われるんです」”
はい、その通りです。転職する人、起業する人みんな同じです。なぜか盲目になるんですよね。恋は盲目とはうまくいったもの。
・その日の仕事、その日のうちに (2008年11月1日)
なんていうかそのへんは秋元さんの教えなんだよな。
彼は企画会議があったら、その後そのまま飲みに行っても、帰宅してその日のうちに(正確には相手が翌朝出社するまでに)企画書に仕上げて相手に送るらしい(最近はやってないかもしれないけど)。彼曰く「ぼくの仕事は企画を実現することで、飲むのは仕事じゃないから」。そのインタビューをプータロー時代に読んで「やべー」って思ったのを今でもずっと覚えてる。
明日には明日の仕事がやってきますからねぇ。
・そのラブレターは望まれていない(2008年11月2日)
この辺の話は「ラブレターを渡せば何とかなる」とか、そもそも「ラブレターをもらったらみんなうれしいはず」という勝手な幻想に基づいている。そんなのリアルな世界にいたら、超KYじゃねーかと。相手の気持ちは無視かよ。ちゃんと「ただしイケメンに限る」って書いてあるでしょう。
あとは夜中に書いたラブレターをそのまま公開しているところもありますよね。と茶々は置いておいて、痛快です。今一度わが身を振り返りたいですが振り返ったところで主観になってしまうのが難しいところ。
・メモする?(ロマンチストとリアリスト)(2008年11月 8日)
ぼくは結果も大事だけど、過程も大事だと思うので、自分の過去を記録しておくのはいいことだと思っています。評価は結果ですべきだとは思うけどね。
過程を大事にするのは、今後のため。結局使わなかった案も含めて、思考のプロセスを記録しておくと発想の幅が広がる。なんていうか、アイデアってのはそれまでの思考(悩みとか不満とか愛情とか閃きとかとか)の断片が繋がったときに生まれると思っていて、それは森さんが言うように、ほんとに大事なら忘れないはずなんだけど、とりあえず書き留めることで常に脳のデフラグをすることも大事だと思う。
どっちがいいの問題じゃなくて、こういところにスタンスが表れますよね。ぼくはメモを忘れてきちゃうタイプです。なのでもっぱら自分のアドレスにメール打ちます。
あ、それってメモっているのか。
・来年の計画(2008年11月15日)
限られた時間を、何に使うか。周りに流されずに、どこまで自分で選択的に生きていけるか。ストレスから逃げるために、会いたくない人にはなるだけ会わないとか、やりたくない仕事は引き受けないとか、100%は無理にしてもできるだけそれが実現できるように意識したい。
本当に精力的に動いていらっしゃいますね。そりゃあ、まさみという言葉もあまりでてこないはずだ。どっちかというと腰痛の方がここまでは印象的です。
・ECサイトのメディア事業戦略の資料を作った(2008年11月18日)
言いたいことはシンプルで、
・リスティング広告はやがてパフォーマンスに限界が来る
・アフィリエイト経由の売上構成比が高まると原価率を圧迫する
・専門メディアの価値が高まり、ECサイト自ら運営するケースも増える
ということです。
これはなんつーか、印刷してプレゼンに持ってまわりたい類ですね。まだ周囲では単なるパンフレット代わりのECしか見かけない。
・「高さ」か「距離」か (2008年11月19日)
優れたアイデア、優れたマーケティングはROIをコントロールしながらブランディングも実現するものだと思うから。そもそもブランディングを短気で測るのが無理なんだけど、まあブランディングのところをシェア拡大と言い換えても同じです。だから企業は縮小均衡ではなくて、ちゃんと成長を目指した上でコストの再配分をしなければならなくて、そういう話をするときは売上がはっきりわかるECに限定したほうがいいだろうなと思ったのです。
ROIは有効な指標なのは確かだし気になる。そして担当している人はその点をアピールしてくるけれど経営者って売上高と収益高が一番気になるんですよね。結局のところ効率化だとか削ぎ落としていく話はそこがないと。スライドめっちゃわかりやすい。多分真似する。
・よくわからない話(2008年11月20日)
売上貢献以外の効果指標を求めるのだとしたら、直接的であれ間接的であれ、それが意味ある指標でなければならないんだけど、広告代理店の多くの発想はとにかくこの手の議論から逃げるよね。
広告主は「ブランディング」や「エンゲージメント」では食っていけないんだよ。
なぜ売上/収益以外の指標が目標になるのかいまだによくわからない。中小企業は潰れますからねぇ、余計なコトやったら。
・オンラインメディアでブランディング広告は可能か(2008年11月29日)
日本では「マーケティング」の定義はものすごく狭義になっていて、ほぼ広告宣伝(たまに販売促進を追加)程度でしか語られないんだけど、それはまだはっきりしてるだけいいほうで、「コミュニケーション」や「ブランディング」になると、もう相手がどんな意味で使ってるのかわからないと会話が成立しないくらいひどい。
難しいテーマだけれど、ブランドって蓄積されて出来あがるものだとぼくは思う。「露出」し続ければ記憶には残るだろけど、ブランドとは違いますよね。
・無償の仕事 (2008年12月12日)
とはいえ金のためだけに生きるのはまっぴらごめんなので、できる範囲で来年も利他的な活動をやっていこうと思っています。それはきっと「無償の仕事」ではなく、「道楽」と呼ぶべきなんだと思います。
これはとても大事なエントリーです。個人的には自利と利他は本当は繋がっていて、それは表裏でも左右でもなくて、ただ円満に繋がっているんだろうと思っています。そこにお金が絡むといっきにややこしくなる。だから初めにいろんなことを明確にしておくことは大事。最初に決められないことは、どういう時に決めるのかってことも含めて。
・ダンボール販売が好調らしい(2008年12月15日)
前にも書いたけど、世の中で受け入れられるサービス(やコンテンツ)は3つしかない。それは「おもしろい」か「役に立つ」か「なきゃ困る」か。ブックオフオンラインは「役に立つ」を追求しなきゃいけないと1周年のパーティで挨拶したときにスタッフに話したんだけど、こういう便利さの追求を考えるときには顧客視点で考えることは当然で、さらに半歩先のものだとなおいい。
一歩先じゃなくて半歩先がきっと大事なんだろうなと思います。
楽しいか、便利か、なきゃ困るかと併せて読んでみるとサービス企画の大切さが分ってきます。
・マーケティングのこと(2008年12月24日)
マーケティングってとにかく「人の心を理解すること」なんだから、人が集まる場所に行き、人が話題にしているモノを見て、なぜそれが人気なのかを考えることがすべてのスタートのはず。そういうことをサボっちゃいかんと思います。
人の心を理解するということはとても難解なテーマですね。最愛戦略を読んでから、2008年くらいを読み進めていくと一貫して同じような思想が流れているのに何となく気づきます。邪魔しない、とか嫌われないとか。
・Decade +2(2008年12月27日)
今年はいろいろとやったので、年度別ページをまとめるのにちょっと苦労しました。でもこういうのって推敲と同じでいかに削ぎ落とすかが大事なんですよね。
削ぎ落としていくことが難しいんですけどね。
2008年も終わりました
長くなりましたが2008年度のまとめ終了です。
さて前回に引き続きフジイさんのsmashmedia 2008年マトメ読みセットと照らし合わせ。答え合わせみたいで楽しい。
■2008年のエントリー:904本
・フジイさんのダイジェスト:52本(5.8%)
・ぼくのダイジェスト:52本(5.8%)
・被っているもの:20本(2.1%)
2007年被りが8本でしたから、倍増していますね。前回くすぐったがられたのでフジイさんにはあまり触れないようにと思ったのですけれどやっぱり触れてみました。
もともとピックアップしていのは78本あったのですけれど、まとめを起こすに当たって再度見直してみました。冒頭で面白いから仕方がない、と書いていますが勿論それ以外にまとめを起こすことによって自分が受ける影響というものがあります。
ぼくの場合は、経験で身につけてきたことを限りなく近い肌感覚で言語化してもらえている感覚を得ることができること、1つの点を複数眼でみて、複数の中から一つを選んで広げていくこと。まぁ想像力と空間把握力なのかもしれませんが、気づかせてもらえることが多いです。頭の体操になるってことでしょうか。
ブログというのはアーカイブ化されていることによって、とても面白いものになるのですけれどエントリー本数が多いからこそ得るものも多いというのはありますよね。このペースでいくと来月頭には2012年に到達できるかも。
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