KPIとかの関連語句でこのブログに訪問してくる方々が多くなってきました。
そこでもう少し突っ込んだこと書いてみようかなぁーと思案してみたのですけれど
テキストで書くということは、案外ぼくにとって難しいので
KPIに関連して思うところを綴っておこうと思います。
もしかして勉強会でも触れるかもしれないし、
ウェブ解析士の勉強の時にもKPIはでてきますので、
KPIという一見便利なようなものについての一面について
現時点での自分の考えをまとめておくことは有益なのだろうなと思うからです。

まずKPIを設定しようというからには事業を営んでいるのだろうと思います。
経営というものは人によってさまざまな捉え方やセオリーが無数にありますが
人と人が折り重なって作り上げた組織が営んでいるものです。
そこには単純な足し算では成立しない何かがあり、様々な因子が絡み合って現在があります。
原因があって結果がある、という式の中でひとつひとつのプロセスを見るためにKPIはあります。
ですからKPIの際には常にKGIがあるということを忘れちゃいけないと思うのです。

KPIを設定したり、その達成・未達成の具合を見ていると何やら仕事をした気になります。
ダッシュボード(エクセル?)を眺めて思案したり、一喜一憂したりしませんか。
そして施策について話していると自分が賢くなった気にもなります。
ぼくは単純なので結構一喜一憂するのですが、考えてみれば
KPIはKPIであってプロセスチェックにつかう指標でしかないんですよね。
その時々の判断基準、指標にはなりますけど、例えばマラソンでいうと
5㎞、10㎞、20㎞・・・という通過タイムぐらいに捉えておくのがちょうどいいんじゃないかと。

経営が単純な足し算ではないということ
つまり様々な因子が絡むのは掛け算に似ています。
ゼロが1つでもあると全部ゼロ。マイナスが1つあれば数字が大きいほど影響も大きい。
でもマイナスが2つあると、プラスになる場合もある。
え?そうなの?じゃなくて、要するに単純な話じゃないよっ例えで。
ですから積み重ねたKPIを全て満たせば必ずKGIに到達するかっていうと
そうじゃない時もあります。
KPIを数で設定していた時、その質は測定していませんしね。
そこをどう掛け算にするためのKSFを見出して用意するのかとか、KPIというのは
いってみれば過去情報ですから、何かを読み取り、そこから智慧を絞る必要がありますよね。

そこで大切なのは
「KPIは必要で便利なものではあるけれど、万能ではない」
「KPIを設定すべきじゃない施策もある」

という話ですし

「KPIが設定できないのなら、その施策はできない」
という考えはちょっと違うんじゃないかってことです。

多分経営者なら普通に理解しています。
もちろん細かい事にこだわらなければ、手痛いしっぺ返しを喰うこともあります。
かといってこだわりすぎて停滞することも避けなければいけません。
認識しておきたいのはデータ重視の人は判断基準が全てデータになり
適・不適で判断する傾向があります。
反対に感覚を重視する人は「おれの経験」で好悪であったり、
(自分にとっての)正否で意見を通そう
とする傾向が強いケースが見受けられます。

ここで思考停止になってしまう言葉をあえて使ってしまうと
要はバランス、思考の配分比率が大切になります。
この言葉にうまくならない分を感知して、ハンドリングしていくのが経営であり
経営者の器、(正確に言えば)器を構成する要素の1部です。

最近のKPI設定でいうと、
ウェブ関連でPV,訪問者数、訪問別PV、滞在時間などアナリティクスで
取得できる指標を設定することも多いのでしょう。
その時にはゴール(KGI)が何なのかを改めて考えてみることも大事です。
そしてKSFは何かを突き詰めて、洗い出すことも必要になります。
KPIという切り取った点だけで、何かを決断することはとても難しいです。
ですのでワンセットで必ず設計することが必要になってきます。

KPIは重要な指標だけれど、業務推進を行う際のすべてでは決してなくて
「KPIが設定できないのなら、その施策はできない」
ということはありません。むしろない方がいい時もあります。
頼りすぎると、物事をあまり考えることなくKPI達成が日々の目標になってしまいます。
KPIを設定しろ、しか言わない上司(そんな人いるのかな?)がいるのなら
とても不幸ですし、それはきっと上司が楽をしたいのでしょうね。
だって数字の%変動をみて指示するだけなら、とても楽な話ですよね。


 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします