あっちのブログの方に書いたことがあって、でも少しだけ延長戦を自分のためにまとめておきたいのでこっちにも。
 

「戦略」と「戦術」の違い

この定義の違いについては結構いろんなところで触れられていたりするし、ぼくもこの前の勉強会で少し触れてきたので、もうお腹いっぱいな気もするんだけれど「あぁ〜こうなることって多いよな」と思うフレーズを発見した。

レンネンカンプには充分な戦術能力と指揮能力がある
だが…巨大な戦局全体を見わたす能力に欠けている
その視野は多く眼前の戦局に限定され、担当する戦域での戦術的勝利のみを最高の価値とする
(銀河英雄伝説 英雄たちの肖像3巻 158P)

この本は最近読み始めたのですが名言の宝庫です。おい漫画からかよ、という問いは無視することにして、そもそもビジネスを戦争に例える時点で何かおかしいけれど、そこは解釈の仕方ということでぼくはいろんな人におススメの本を聞かれると孫子や項羽と劉邦や信長、名将言行録を読むととてもいいですよーと答えるようにしています。(その通りに買った人は1人しかいない)
 
 

上記の台詞。これを読んで思い浮かべたのは3つです。

現地指揮官としては充分褒め言葉

1つ目は担当者であれば、ある意味褒め言葉になる台詞だという事。与えられた課題に対して、用意されたリソースを駆使して目標を達成する。できれば目標値を超えて達成することが有能な担当者です。

次のレイヤーに進むのであれば

2つ目は担当者ではなく、もうワンステップ上のマネジメント層であるならば全体の戦略を理解したうえで、戦術を組み立てる必要があるだろうなという事です。 例えば新規顧客に対する予算と既存顧客に対する予算配分比率をどのようにとっていくのか、その為に何をすべきで、何をすべきじゃないのか。という取捨選択を決めることが該当するわけです。
 
ウェブ担当者もこのことを理解していく方が何かとうまくいくんじゃないか、ということが先日のウェブ解析士の勉強会で話をさせていただいた内容です。

成果をあげている ウェブ担当者が知っている本当のこと

森をみる。見るともなしに見る

3つ目は全体戦局或いは戦略を定めること。そして有していくための仕組みをつくっていくことは事業部責任者であったり経営陣、経営者の役割だということです。 このことから戦略とは戦うための環境を整えることだ、ということが理解できる訳です。布石とでもいうのでしょうかね。
  

 

それでもうまくいくことは少ない

勿論戦略が適正で共有できたからといって全てがうまく行くとは限りません。ぼくたちの世界には競合企業がたくさんいて、移り気なお客さんもいるわけです。だからこそ戦略を徹底的に考えて、どういう布石を打っておくべきかということに関して、予算や時期を考慮しつつ議論をつくして、打ち手をどうするのかを決断し実行を行わなきゃいけません。その日常で起きるのが局地戦とでもいうべき業務の推進が始まる訳で。そこで初めて確かな戦術が必要になり、実践における指揮能力や推進力が問われくるわけですね。

でも現実的には戦術レベル、戦闘の話の方が盛り上がるんですよね。どうやってそのクライアントと接触できたのかという事例の話、システムを導入する事例。などが盛り上がるのはセミナーなどでもおなじみの光景です。事例は「本当のトコロ」は隠してあるものだし、前提条件も環境も異なるので、参考になるのかといえば難しいところ。

万病に効く薬なんてない

課題に対して万人に共通する答えなんてないです。そもそも自分がいま考えていることは「戦略と戦術のどちらのレベルの話なのか」ということは案外灯台下暗しで認識にしくいものです。志があったうえで、サービスを展開していこうと決めたのに、いざサービスを組み立てていく段階で、目の前の美味しそうな話についつられてしまうというのはよく聞きます。

そしてそのとき
 
「まず収益をあげることが優先だから」
「収益があがればそれを中心に組み立て直せばいい」
 
という言葉も耳にします。でもねーなんだかなーなのですよ。それは行き当たりばったりじゃないのかなぁ。
 
戦略の失敗を戦術の勝利が補う事ができないってのはその通りで、要するに戦術が成功したからといって戦略がなくてもいいって訳じゃない。戦術が失敗し続けるから、手当たり次第に(しかも無料で)色んなことに
手を出そうとして悪循環に陥るんじゃないのかなあ、三国志の劉備みたいに。

問題は

    ・後になって振り返ると原因がよく見える
    ・傍から見ていると、これが原因じゃないかとうっすら見える
    ・渦中の人たちは無我夢中だから違いを把握していない
    ・無我夢中だから、第3者の意見をきく冷静さに欠く

ってところなのですかね。だから理想としては戦局全体を見わたす能力を持った上で、戦術局面にあたることができる担当者がいいわけです。そんな人がなかなかいないのは承知なので、それぞれが強みを持ちあって補い合うのが組織であり、その組みあわせをどう考えるのかが人事。

その資本がない組織はどうすればいいか、ってのは当人がやるしかないですよねぇ。まぁこの話はそんなに長々とするもんじゃないんだけどなー。そんなことを考えていると来年の大河ドラマ「官兵衛」が楽しみです。
 

 

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