読了:投資家が「お金」よりも大切にしていること

スリッパの法則」という本をご存知でしょうか。
 
もう10年近く前になりますが、当時経営していた会社で役員の1人から進められた読んだ本です。

会社の将来性はささいなことで分かる!! 伝説のファンドマネージャーと呼ばれた著者は、4千社以上の企業を訪問し、調査した上で投資してきた。そして、「儲かる会社」と「儲からない会社」の違いにはいくつかの法則があることを発見した。例えば、「スリッパに履き替える会社は、経営者が会社を家と同じ感覚で見ており、不思議と儲からない」「金ピカの高級腕時計をしている社長は、夜の帝王」「極端に美人の受付嬢のいる会社には問題があり」等々、会社の細部に、半分冗談のようでいて、半分真面目な真実が宿る、と著者は言う。株価や財務諸表が分からなくても、ささいな社風・習慣や社長の様子などから、会社の本質を見抜けるヒントを多数紹介。これらを活用すれば、あなたが今勤務する会社や取引先の危険性を見る際の手がかりにもなるし、俄かに株投資のプロにもなれること受けあい。会社に強くなる実践教科書。

 
この本の著は藤野英人さんといってゴールドマン・サックスなどを経て現在レオス・キャピタルワークスという会社の役員を務められています。ファンドマネージャーなので財務的な視点から企業価値を判断するのは当然なのですが、他のいわゆる非財務情報から企業価値をどう判断するかという点について実に面白い文章を書かれているんです。その藤野英人さんが書かれた「投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)」について読了しました。
 
以下、ピタを貼り付けた箇所を引用して、備忘録的にメモっておきます。投資家がというよりも藤野さんの「お金と経済」についての考え方が書かれおり、その視点から投資やお金について再考するとてもいいきっかけになる本です。
 

投資家が「お金」よりも大切にしていることからの引用

 

会社とは、「目的を同じくした仲間とともに、自らの人生を主体的に生きるためのお金を稼ぎ、同時に社会貢献をも行う場所である」と、もしみんなが捉えることができたなら、価値観調査の結果はまるで違うものになるはずです。とはいえ、あまり堅苦しく考えるのも、疲れてしまいますよね。
投資家が「お金」よりも大切にしていること-144P-より
 
おさらいすると真面目とは、本気であり、真剣であり、誠実であること。そして「本質とは何か」ということをしっかり考えること、でした。私は正直に言って、日本にはすごく不真面目な会社が多いと思っています。(略)本来、株主総会で話し合わなければいけないのは、「会社はどうあるべきか」「お客さんとどう向き合うべきか」「従業員とどういう関係を築くべきか」ということです。投資家が「お金」よりも大切にしていること-152P-より
 
実際の株主総会では、年間の経常利益や来年度の事業計画の話などに終始して、本質的なことについては何も触れなかったり、触れたとしてもきわめて形式的で、理念など形骸化している会社がほとんどです。これはけっして、真面目な態度ではありません。法律をちゃんと守っている会社だから真面目、というわけではないんですね。投資家が「お金」よりも大切にしていること-152P-より
 
株主総会やメディアのインタビューなどで経営者が発言するのを見聞きして、最近、私が強く感じているのは、真剣さや誠実さから来る「僕らはどうあるべきか」というメッセージが聞かれなくなってきた、ということです。投資家が「お金」よりも大切にしていること-152P-より
 
彼はまた、「政府の役割は雇用の創出ではなく、雇用を生む起業家にインセンティブを与えることだ」とも言っていましたが、このセリフは、「雇用の創出」ばかり連呼して、起業家をサポートする仕組みを一向に整えようとしない日本の政治家たちに、ぜひ聞かせたいものです。投資家が「お金」よりも大切にしていること-156P-より
 
「私の成功とは、長期的な人間関係を築いて、人に奉仕することだ」
私は、ぶったまげました。一般的に成功というと「お金」「名誉」「地位」といったことを思い浮かべると思います。しかし彼にとって成功とは、そういった類のものでも、何かをつくることでもないのです。要するに、たくさんの友達に自分がいろいろなことをしてあげたい。それが一番の成功であり、いちばんハッピーだと言うわけです。投資家が「お金」よりも大切にしていること-156P-より
 
本質的で抽象的な質問に対して、すぐに答えが出てくるというのは、ふだんからそのことについて熟考している証拠でしょう。投資家が「お金」よりも大切にしていること-158P-より
 
「カッコいいかどうか」という問いは、非常に本質的で深いものです。それは、あいさつや遅刻といったことだけでなく、ビジネス全般にも関わってくる問いです。自分たちだけが儲かって、取引先を泣かせている状態は、やはりカッコ悪いですよね。取引相手、お客さん、そして自分たちが心地良い気持ちになれるほうがカッコいいと思います。そういう環境をどのようにつくるかを考えるきっかけになるわけです投資家が「お金」よりも大切にしていること-161P-より
エネルギーの要素として、私は以下の8つのものを考えています。
エネルギー=
=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運投資家が「お金」よりも大切にしていること-195P-より
  

お勧め度★★★★☆の本です

どうでしょうか。なかなか藤野さんの持つ価値観が伝わってくる言葉が多いですよね。でも投資家の人はこうした「非財務情報」を注意深く観察しながら、その会社が「いい会社」であり「伸びそうか」ということをチェックしているものも事実です。ということでお勧め度★★★★☆です。

 

 

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