失敗も含めて経験

やったことしか、実績とはいえない。やろうと思って考えていたけど…ということは、実績にはなりません。例えばこんな経験がぼくにはあります。
 
 10年くらい前に研修の企画をある大手商社に提案しました。結果、全部模倣されて社内内製で導入されました。  
ここは港区の某商社。
 
次はこれ。
 10年くらい前に上場ベンチャー企業に社内アカデミーの導入を提案しました。全部模倣されて、子会社まで設立されプレスリリース打たれました。  ここは渋谷区の某人材会社。
 
まぁいいんですよ。提案しただけで受注はしていませんからぼくの実績ではありません。模倣された!と思っているのは、ぼくの主観でしかなくて、向こうからすれば元々考えていたところにノコノコやってきたのかもしれません。単にインスパイアされて実行したのかも。もっといえば、提案をして実行まで進められなかったセールスリテラシーの低さが招いた結末なんですよね。別に著作権とかないし。
 
アイデアっていうのは浮かんできた瞬間に100人くらい(いやもっと)同じこと、似たようなことを思いついていると思います。『これいいんじゃない』っていうのは仕事していればしょっちゅう思いつくもんです。本当にオリジナリティあって、自分しか知らない!ってアイディアはそうそうないです。VCとかにレヴューするときってこういう点を物凄く衝かれるんですけどね。そんな天才な人にほいほい出会えるわけないじゃないですか。
 
最近色々なツールが多く出回っています。ソーシャルコラボレーションツールだとかクラウド対応だとか色々です。でも「実行したものが強い」ことに変わりはないと思います。ところがツールを使うことが目的になってしまっていたりプラン作成に比重が行き過ぎているような傾向があるような気がします。プランを立てることは非常に重要ですしPDCAサイクルを個人においても組織においても循環し習慣化することはとても大切なことです。でもここで重要なことがあります。

  • 計画通りに進むことは、あまりない
  • リスクヘッジを恐れて動かなくならないように
  • という点です。すぐに新しいプランや改善、新規事業に着手する人が多くいる。そんな組織は強いと感じます。スピードをもって進めるには濃密な議論と決断を行うための場がかなりの速度で設けられているはず。実行すれば、周囲があれこれ考えている間にある程度の経験を積めてしまいます。判断という作業をするときには数値データも重要ですし、経験値も必要になります。

    経験とは失敗も含めて経験。やってみないと、うまくいくかどうかなんて、わからない。やってみてうまく行かなければ再度やり方を変えてやってみることができます。トライアンドエラー、走りながら考えるってやつですね。いかにもベンチャー的思考と怒られそうですが…。
     
    勿論リスクが高すぎる場合には実行しません。そこは見極めていく必要があります。だって初めからやらなくても無理だと判ることってありますし。実行してみないと反省点はでてきません。失敗しても成功しても必ず反省点は出ます。振り返りのレビュー分析はしなければいけません。実行すると見えてくる景色は段階ごとに確実に変わってきます。それが大事。大事。

    ハプンスタンス・アプローチ

    米スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が「ハプンスタンス・アプローチ」という考え方を提唱しています。ビジネスパーソンを対象にキャリアを分析したところそのうち8割は「今あるキャリアは予期せぬ偶然に因るもの」と回答した調査データをを元に構成された理論です。
     
    自分のやりたい仕事、やりたいことを明確にして資格を取って、キャリアを積み重ねていく…という考え方がキャリアを考えていくうえでのオーソドックスなパターンです。キャリアマネジメントはここから始まっていきます。ぼくもキャリアマネジメントはまずやりたいことや、やれることを明確に棚卸しをしてPDCAサイクルに乗っかって進めていくのがいいと思います。しかしプラン通りに進むことは非常に稀なのも現実。
     
    人はプランを作り、実行段階に入るとその計画通りにいく!と思いがちです。だけど現実には色々予期しなかった出来事が起きます。その偶然に起きた出来事をどう活かせば自分のキャリアがよりよくなるのかを前向きに好奇心をもって、失敗に屈せず努力をし結果が不確実でも行動を起こすことが大切だという理論です。
     
    早く行動に移していく人と何も手を付けていない人との差はどんどん開いていきます。会社でいえば、組織改革・新規事業に着手しているかしていないかは如実に結果としてでます。頭で考えていることをスピードを上げて実行していくこと。経験を積み重ねていくこと。一つ一つの積み重ねが実績となり「やれること」が増えていくこと。個人と組織のキャリアにとって重要なことではないかと思います。

     

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