「いいアイディアない?」につける薬

先ほどのエントリーの[追記]の続きになりそうで別エントリーしておいたほうがいいなと思ったので走り書きしてみます。
 
 
目的を設定する際に実現可能かどうかを考えます。そのときには理想を言語化することは勿論ですが、平行して現実を把握することが必要になります。

市場データであったり経営資料や競合情報。セールス/マーケティングに関する経年データなどから「現状からどこまで伸ばせそうか」を短中期にわたって計画するわけです。いわば会社が設定する事業計画を設定します。
 
その時には「いつまでに、どのくらいの組織にしたいですか?」ということもお聞きします。
 

By: Dan Foy

が!多いのはこのデータが記録されていない会社。多くの中小企業はこうしたデータを持っていません。よくあるのは決算書のみというケース。

これでは経年のセグメント比較や従業員当たり生産性、クライアント別売上/利益高といった基本的な情報もないのでとっても困ることになります。金融機関の人も融資したくても稟議書が書けない状況ですね。
 

データがあれば、そこから戦略展開がいくつか仮説できます。仮説ができれば推進のための必要条件が算出できるので必要条件を元にアイディアが浮かびます。多分マーケティングデザイナーやプランナーの方々はこの辺りからどんどん発想を広げたり企画を立案されるのでしょう。
 
そこまでくれば、あとは成功確率が高そうなものを自社の価値観と照らし合わせながら実行することになります。

By: Claire Thompson
 

ぼくがお手伝いするときは、こうしたデータがなくて、そもそものデータ化から始めることが殆どです。業務フローチャートをつくってもらうことから始めたりします。
 
なくても考えられますが、無駄撃ちが多くなるんです。データ化を行っていくのは、案外大変な作業でその間は戦略的なことを決定できないケースもあります。

決めないことがリスクだ、とはよく言われる言葉なのですが稚拙な状態で決定することもリスクなのです。
 
拙速であれ巧遅であれ、リスクは結局あるもの。大事なのはどっちもリスクがあることを理解した上で「やる時機をどうするか」を決定することです。

案外地味な作業ですが、経営にマジックはないと思っています。突然の大ヒット!とか目にしますが、そこまでのプロセスであったり、保有資産が合った上での話ですので実は突然でもなんでもありません。
 
 
ときどき「いいアイディアない?」と聞かれるのですが期待されている魔法の言葉は言えないんですよね。
 
前も近いこと書いていたな。
充分な戦術能力と指揮能力

 

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