人に投資してつぶれた会社なんてない

組織人事開発に関係するお仕事をさせてもらっています。おおきなテーマとしては「はたらく環境づくり」の支援ですね。じつにさまざまな課題をきくのですが、改めて認識するのは『人が2人あつまれば組織』ということ。そして組織には関わる人の価値観がものすごく反映されているということです。

Pezibear / Pixabay
 

企業の価値観がはたらく環境をつくる

価値観は「はたらく環境」にも反映されます。まず法制度をとりあげると、労働安全衛生法の改正や、女性活躍推進にかんする計画の義務化と大きな変化が起きています。

金融市場をみても、「なでしこ銘柄」「健康経営銘柄」といった制度がでてきました。ダイバーシティへの対応といったことも盛んに取り上げられています。

企業の採用情報をみると、多くの会社がはたらく環境をPRしているのは、いぜんから変わりません。ユニークな福利厚生や人事制度が取り上げられることもあります。その一方、「何のために従業員にお金をかけなきゃいけないんだ」という声があるのも現実です。また「いままで事故が起きていないから、安全衛生に投資しなくてもいい」という企業もあります。

どういった人事制度を導入するのか。その制度はどういった人事ポリシーに基づいて決定されているのか。あるいは人事に関するポリシーはないのか。つまるところ、それぞれの「べき論」の話になるので、じつに様々な異見があるんですよね。

こうした動き、つまり法で決まったから整備しなければいけないという「仕方がないからとりくむ」ネガティブな姿勢に対して、ぼくは経営視点からみればシンプルな話になると考えています。
 

人に投資してつぶれた会社なんてない

「事業の目的とは顧客創造である」(The purpose of business is to create customer)とドラッカーは定義しています。この言葉から連想すると、顧客、従業員、管理者、経営者の順で、顧客とダイレクトに関わっているんですよね。

組織ピラミッド

たとえば顧客のためにサービスを改善することに着手するとしたら、その最前線ではたらく従業員の環境は、最高のサービスを作り出すための重要な要因になります。どこの誰が劣悪な環境で、目の前の仕事に集中できるというのでしょう。
 
後顧の憂いなくして、はたらくことができる環境をつくることは、いい仕事をしてもらうために必要な要件だと思いませんか。まえもどっかで書いた(言った)けど、人に投資して、つぶれた会社なんてないんです。投資しなさすぎて採用できないとか、人が育たないとか嘆いている会社はたくさんあるけど。
 
こうした主張をすると「それで売上があるのですか?」と言う人もいますよね。でもね、そんなの断言できて保証できるのなら誰もがやっているんですよ。これはあくまでも施策なんだから。施策を取り上げるか否かは経営者が判断するんです。組織は戦略に従うというけれど、戦略を決めるのが経営者なんだよ。
 
だからそこに価値観がでるものだなぁ、とつくづく思うわけです。 

 

 

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