ヨークシャーテリアがいるオフィス

ぼくの横、椅子に前あしをかけてヨークシャーテリアがこっちをみている。彼女がやってくるのはだいたい10時、12時、14時と15時。そして17時だ。前あしを椅子にかけてまんまるな目でこっちをじっと見つめている。ぼくは自宅のガレージをオフィスにしているので、たとえばSkypeでミーティングをしていたとしても、彼女はお構いなしにやってくる。ぼくが席を立ってなにかトリーツをあげるか、抱きかかえてソファーに移動させられるまで離れようとしない。

Pezibear / Pixabay

 

ぼくが目線をすこし横にずらずと、ソファーで寝ているヨークシャーテリアが目にはいる。電話がなったら起きだして、話が終わると「何かくれ」とせがんでくる。寝ていたくせに「自分がおしえたから」とでも言わんばかりの行動だ。家の前をトラックが走り、宅配が終わるまで鳴いていたりする。きっと番犬のつもりなんだろう。おかげでSkype中に鳴きだして、驚いたことも数回ある。そういうときは「さッ」とマイクを握りしめて集音しないようにするんだけど、きっと間に合っていない。

「大人しくしているんだよ」というと首をかしげながら「はいはい」という風情で横になるが、定刻になるとかならずやってくる。彼女の頭の中にはきっと「おやつ畑」になにかが咲き誇っているに違いない。

我が家は犬好きだった。ぼくが小さなころから犬がずっといた。ひとり暮らしをしてからは、帰宅が深夜になることもあって家にいる時間が短い以上、さみじがりやの犬を置いておけないので無理だった。会社をつくったときに犬を飼って、就業規則をかえて犬に社員番号を与えて、毎日オフィスに連れて行こうかなと検討してこともある。ビルオーナーに反対されて実現できなかったけど。

そんなことを思い出しながら、チラリと横をみると「ん?」と目が合ってしまった。ちがうちがう、何かをあげるために目を合わせたんじゃないと必死で打ち消すけれど、彼女はすっかりその気だ。「なにをくれるのー」「なにをたべるのー」。彼女の脳にはいったいどれだけのトリーツが浮かんでいるんだろう。くそーーどうしてこんなに可愛いんだろう。

もちろん機嫌の悪い時だってある、イライラしているときは邪険に扱われていることがわかるらしく「なにさー」という素振りで壁を無為得てふて寝をしているときもある。いらついているときに、つい犬にあたってしまうという未熟さに反省することもしばしばだ。そういう意味でも彼女の存在は、自分の精神状態をはかる目安でもあるのかもしれない。

Alex74_ / Pixabay

こうして毎日ヨークシャーテリアに振り回されながら仕事をしている。ぼくのメールやチャットメッセはこういうホームオフィスから発信されています。だから。。。Skypeにもし彼女が写りこんでしまったら、放送事故だと思ってください。

 

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