オンガクが流れる仕事場

このところ仕事中のBGMにSpotifyをつかっている、以前はAmazonの Prime Musicを使ったいたのだけど、単純にSpotifyのほうが音がいい。

CDもラックに数枚残っているけれど、ネットに繋がりっぱなしで音楽が流れてくるほうが身近な体験のような気がする。出張でホテルにチェックインしたときも、スマホを充電しながら音楽を流したりしている。あんまりシーンとしているのは苦手。いままでの職場もすべて音楽が流れているオフィス環境だったことも関係しているのかな。

「何かを聴きたいな」と指でCDラックを眺める楽しさもしっているけれど、いまでは「すぐ聴ける」ほうが速いし、曲をスキップすること、サーチすることに慣れている。お気に入りのミュージシャンはリスト化してあるし、予め用意されているリストも知らない曲に出会えたりする楽しみがある。

Unsplash / Pixabay

お気に入りのミュージシャンがアルバムをリリースするとダウンロードで購入することもある。ただジャケットがあってパッケージとしてのアルバムを購入したことは、もう数年来ないかもしれない。たぶんライブに行った時に購入するくらいかも。

音楽に限らず色んなことが、こういうふうに行動様式を変化させて、パッケージ自体も変えていっているんだろうな。つい25年前は渋谷や新宿のシカゴやシスコで中古レコードを漁って、ジャケットがかっこいいかどうかが購入にインスピレーションをあたえてくれていた。

「アルバム」っていうパッケージをいまの子たちは知っているのかな。ジャケットや曲順すらがアートだった時代。もう亡くなってしまったぼくのアイドル、プリンスは「LOVESEXY」をリリースしたとき、CDによって曲順がジャンプされることを嫌って、トラッキングなしで45分間1曲にしてしまった。

つまり、一度「LOVESEXY」が始まったら1曲めの Eye NoからラストのPositivityまで順番に聴かなきゃいけなかった。レコードだと「このあたりか!」と狙いを定めて、お気に入りのGLAMSLAMを聴いたりしたものだけどね。

第57回グラミー賞の「最優秀アルバム賞」でプレゼンターを務めたプリンスはこういった。

「Albums, Remember Those? Albums still matter. Like books and black lives, albums still matter. (アルバムって皆覚えてるかい? アルバムはまだ大事だ。本とか黒人の命と同じようにアルバムって重要なんだよ)」

「LOVESEXY」のころから、計算され尽くしたパッケージへの強いこだわりがあったんだろうね。

とはいうものの、そういう聴き方も懐かしくもあるけれど、どんな聴き方をしても音楽はオンガク。消費されてしまうものだと嘆く人も入るけれど、オンガクは昔から消費されてしまうものだったんじゃないかなと思う。高尚がって聞いているモーツァルトだって、貴族の食事のためのBGMだったり、お祝い事の入場曲だったんだしね。

仕事場にはオンガクが流れていないと、なんだかさみしい気持ちになる。そうやって毎朝「どのジャンルを流しておこうかな」と画面を指でなぞるところから、1日ははじまる。

 

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