当たり前を当たり前に

「あたり前を当たり前にやる」ことは難しい。「やりたいこと」を貫き通すには自らその環境を作らねばならない。

ということを今日の日経ビジネスコラムを読んで改めて痛感した。

「本当にやりたいことに集中する」が生み出すマネジメント思想が掲載されている。
米経営学者ジム・コリンズの最新作 ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になるをベースに成長する企業についてアップルを率いたジョブズのこと、ドラッカーについて触れているコラム。これを読んで冒頭の感想を持った。
 
ところでビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
は今でも読まれているのだろうか。
 

存続する優れた企業はどうやって作られたのかという視点で調査しまとめた本。中長期的な組織をつくるにはどうすればいいのかについてのヒントが満載。企業理念は拠り所となる点でとても重要になる。
並みの企業が偉大になる。ある種の理想論をマネジメント層に対して見せてくれる本。この本を読んで、次に自分がどう行動するのか、組織をどう変えていくのかということが問われているように思う。

これから経営を志す、或いは起業した人でまだ読んでいない人がいれば必ず読んだ方がいいと思う。ぼくら世代では必読の書で、当時所属していた会社では社長が購入し全社員に配布していた。そしてジョブズ。についてはあまり話すこともないけれど、ぼくらが知っているアップル=アップルコンピュータはどうしようもない会社だった。
 
日本法人も本当にどうしようもない、手の施しようがない組織だったと思う。くだらない製品ばかり発表するし、OSをモトローラに供給するし。オフィス向けは無理だけど、教育分野ではイケてるとかかわけわからなかった。組織の統制も全く取れていない印象が強かった。いつ倒産するかわからないとまことしやかに囁かれていた。

対して追い出されたジョブズが経営していたNEXTやピクサーは革新的。だけど追い出された時のジョブズは(伝聞の限りでは)仕方なかったと思う。だからジョブズが1ドルの報酬でリターンしてきた時もここまでアップルを立て直すとは想像ができなかった。

そこから快進撃が始まるわけだけれども、そろそろコモデティカ化しはじめたアップルは只のメーカーに成り下がるのだろうなと思う。だからこそ、あの日から今日までのアップルを誰かに一冊の本にしてもらいたいなと思う。

自分の強みは何かを理解する

ジョブズが注目し、ドラッカーも注目した「強みに注目せよ」という言葉。日本は減点主義で強みを生かせない組織だと言われる。これは結局どこの国でも同じなんだろうなと思う。だって人の欠点を見つけることは子供もできるくらいに容易なことなんだもの。

「強みを活かし、弱みは補完しあう組織を創る」
というのは20代のころ研修で受けたFFS理論におけるチームビルディングの基本的な思想だった。個別的特性を診断し、その相性というか個性に応じてチーム編成を行うと生産性が変わるというロジックだ。

あとは「ノット・トゥドゥ・リスト」つまりやってはならないことのリスト作成の重要性。

「やりたいこと」「やれること」「やらなければいけないこと」が重視されるのと同じくらい「やってはならないこと」も棚卸しする必要がある。新規事業立ち上げや起業のときも同じ。「やってはならないこと」を書き出すのはなかなか難しい。

そしてその「やってはならないこと」は行動指針にもなる。つまり思想がないと「やってはならないことのリスト」は書き出せない。
 
ここに「あたり前を当たり前にやる」ことの難しさを改めて感じるコラムでした。

 

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