2007年のsmashmediaを2013年に振り返ってみる

先日もエントリーで触れた河野武さん(@smashmedia)が運営されているsmashmedia
フジイさん(@fujii_yuji)が毎年末にその年のsmashmediaのまとめをエントリーされており、
年末恒例の風物詩になっています。(リンク先は2012年のsmashmediaをまとめてみたよ、です)

先日エントリーしたように
ぼくは今頃全読を始めていて
2007年を読み終わり、いま2008年の3月下旬に突入しています。

情報は読むだけじゃなくて、自分でも整理することで
更にインプットされそしてアウトプットすることで
より脳みそに浸透していく、と思っているので
ぼくもまとめをやってみるか、とフジイさんの二番煎じ。
しかも2007年のsmashmediaのダイジェストを2013年に作ることに挑戦してみました。
(vox archivesは除く..)

河野さんの文章はフジイさんが書くところの

河野さんを僕がリスペクトする最大の理由は、コミュニケーションのバランスだとか、適切にコミュニケーションをとるべきシチュエーションとかをわかっているところ。更に河野さんが凄いのは、僕みたいなのが感覚的しかわからないレベルのことを誰にでもわかるように文章化、説明しているということ。説明力がハンパない。

という点、これにはすごく共感しています。
そして文章を読んだときの肌触りがいいんですよね。
この表現はちょっとアレ誤解されそうだけど。
そりゃあ、たまにざらつくところもあるし、
ささくれだっている感じの箇所もあるのだけれど、
それも含めていい感じなんですよね。

もともと全通読の最中に気になったのを
後読みしようと考えていましたので、
ピックアップしてURLを自分のメールに送信していたのが役にたった。
ということで、フジイさん、パクって申し訳ないです~。

2007年のsmashmediaを2013年に振り返ってみる

・最初に金の話をする(2007年4月7日)

金にがめつい印象を持たれたらやだなあと思うんですが、お金の話ってだんだん聞きづらくなるし、書き終えてからがっかりするような金額だとそれはそれで困るので、ぼくは最初に聞くようにしています。そこでちゃんとしとくことが仕事をスムースに進める方法だと思っているので。

1番目のピックアップがこれか!と思われそうですが。
でも最初にあやふやなままスタートしたり、
納品が終わってから減額交渉に入ってくる人っていますよね。
がめついとか、細かいとか嫌がられそうですが、
きちんとすべき所は最初にやっておいた方がお互いのため。

・広告と広報(2007年5月20日)

もちろん答えはひとつじゃありませんが、ぼくの回答は「お金を払うか」ということと「メッセージをコントロールできるかどうか」というのが、広報と広告の違いだと考えています。

シンプルに違いを説明されたエントリー。
余計な言葉を削ぎ落として
「つまるところ◎◎◎」っていう感じで提示するのが
とても河野さんはうまいなあと思う。
マトリクス図にするのは伝えやすい表現の第一歩ですよね。
12月の「・0円でPRはできない」と併せてどうぞ。

・評価は他人がする(2007年5月31日)

今日のドラマで「(自分で最高のパスタを作ったと思っても、お客さんがそう感じるとは限らない。)評価は他人がするもんだ」って市村正親が言ってた。ちょうど今日ぼくも同じことを飲み屋で言ってたんです。

転職市場でも全ては相対評価から。
コメントまで読んで考えてみましょう。

・「好き」を最大の武器にして、仕事にする(2007年6月5日)

そもそも代理店の組織が、継続的に回すために作られてないし、複数のクライアントを掛け持ちしまくってるので、いろいろ問題もある。これは特に日本の広告代理店に顕著で、欧米の広告代理店はどっちかというと企業の宣伝広告部として動くケースが多いから、継続した支援ができる。ぼくはこういう欧米型の関わり方をしたいなあと思ってるけど、なかなかできてない(どちみち今は無理だけど)。

これは”継続した支援ができる”云々の前後のくだりが好きですね。
最初のお金の件もそうだけど、大切にしているスタンスの一分が非常に伝わってきます。

・その月の100万円を取るか、今後10年間の1億円を狙うか、それが問題だ(2007年6月13日)

何ひとつ来年も存在が保証されているものがない中で、その場の売上を優先する気持ちもわからなくはない。
難しいなあ。
難しくないことがわかってるだけに、難しいなあ。

こういうスタイルのセールスの人って多いですよね。
あと損して得取れってよく聞くけど、
あれって別に損してないですよね。

・想定顧客のいそうな場所を探せ(2007年6月13日)

正解かどうかはやってみないとわからない、だけど正解があると思っているからあれこれ考え尽くせる。これこそが正解と決断できる。

当たり前じゃんって思いそうだけど
渦中にいると案外初動はそうでもなくなりますよね。
恋は盲目。サービスに思い込みが入っちゃうから。
これは仮説設計能力と引き出しの多さの問題ですよね。
そういえば昔は
帝国DBのリストへのテレアポ>ヒアリング>夜集まって情報付け合せ>仮説設定>翌日トライ
ってやっていたなぁ。もう18年近く前の話だけど。

・ブログはコメントを通じて論が形成される(2007年6月25日)

たしかにぼく自身の経験も含めて、ブログってのは反対意見とか疑問なども含めてひとつの大きな論であって、その議論形成システムという側面が確かにある。

へーそうかー、と考えさせられました。
確かに嫌なコメント避けるために閉じたりしたものね。
7月のうれしい再確認と併せて読むのがお勧め。

・うれしい再確認(2007年7月18日)

文章で誰かに伝えることって難しいですよね。それを読み解くのも同じように難しい。
ぼくがmomoco.tvでやろうとしていたことが、いまだにネットコミュニケーションの課題として残っている。でも、前には進んでいる気がする。

文章でのコミュニケーションって確かに難しいですな。

・マーケティングとは「考え方」である(2007年7月25日)

ただなんとなく思うのはマーケティングって「考え方」に近いのかもしれないってことです。
セールスの人でも、開発の人でも、話してて「ああ、マーケティングの人っぽい意見だなあ」って思うことはけっこうあります。
もちろん逆に「セールスっぽい考え方」みたいなのもあるとは思うんだけど、マーケティングに関しては他と比べても汎用的で全般的だと思う。

”アロハ着てるとか”ってこの前w。
でも”考え方”ってのはすっと腑に落ちてきますね。
ぼくみたいにセールスや事業推進から入ってきた人にとって
フレームワークが決まっている領域って
何か小難しい話に思えるし
コンプレックスを持ってしまうのですが、
なんか救われた気になったフレーズです。
まぁ勉強は続くのですが。

・インターネットで番組を作る人のための10のヒント(2007年8月13日)

放送を心待ちにしている人にとって、急な休みはすごくがっかりします。何よりそのためにわざわざ集まってくださったことに対して失礼ですから、自分の決めた放送枠を守れなくなる前に引き際を決めましょう。

これはあれですね。
今更ながら自分たちがちょっとライブ番組をやってみようか
と少しだけ話し始めていますので(フレームすら決まっていませんが)
参考にしようと考えている10か条です。

・みんながAISASじゃないことをわかってますか?(2007年8月31日)

誤解しないでほしいのはネットでプロモーションをしたり、CGMの分析をしたりすることに意味がないなんて言ってなくて、その偏りや全体に占める割合を前提にしないとダメですよということ。企業にとってちゃんと取り組めばプラスアルファとして積み上がるのは紛れもない事実なのだから。

あなたの当然はぼくの当然じゃないよってことを
常に意識することは大事なことですね。
うちの田舎も基本はクチコミと新聞広告です。

・退職しました(2007年9月 3日)

ぼくが入社するときに「企業が自らの言葉で顧客と対話できる環境を作りたい」と思ったことは実現できたと胸を張って言える。もちろんぼくひとりの力ではないけど、それに貢献できたことを誇りに思っています。

シックス・アパート退職時のエントリ。
このエントリの肝は
「企業が自らの言葉で顧客と対話できる環境を作りたい」
だと思ってます。

・コミュニケーションこそがすべて(2007年9月29日)

そしてネットの登場によって、三番目の「第三者からの伝聞」というものの比率が高まっています。
それは単純に「ネットの友だち」「ネットの知人」が増えたことが原因です。例えばぼくと会ったことのない人が、ぼくが「Dellのサポートは最悪」と言ったり「CoCo壱はすごくおいしい」と言ったりするのを見て(読んで)、それぞれに対する印象が変わったりすることがあります。これまでは実際に会える人たちとしか、そのような情報交換や影響を与え合うことはなかったのですが、少しずつネットでの関係が増えてきています。そういう前提で考えると、消費者一人ひとりの影響力は強まっているとも言えるし、自社の顧客にきちんとコミュニケーションする、向き合うことが、ひいては彼らの周囲にいる人たちの好意度も変化させられるのです。

愛情と信用の不等式理論。
とても分かりやすいのです。
組織の陰にかくれても結局組織は一人一人の集合体だし、
消費者も一人ひとりの集合体だよ
ということを改めて認識しましょう。

・社長ブログ(2007年10月 2日)

でも不特定多数に見られるということの意味をよくわかってるから、すごく言葉を選んでいたように感じた。しかも自然に見えるように。まあぼくは広報もやってたし、そういうのに気付いて喜ぶ変態だから見抜いたけど、多くの人には「とてもいい人」に見えたと思う。

秋元さんは色々言われているけれど、
前提としてはぼくもずっと好きで。
上京するとき何とかして秋元さんがやっていた
SOLD-OUTって事務所に入れないか画策してました。
ぼくも余計なことをついいうタイプなので
極力他人様の前では無口だったり
先手をきって話すことは避けようと物凄い意識している。
家族の前では悪人だけど。
他人からどう見られているのかということは
適度に意識した方がよいですよね、やっぱり。

・売上アップを目的にすることから逃げない(2007年10月22日)

よくね、ゴール設定がどうとかいう人がいるんだけど、広告主にとって売上アップ以外のゴールが出てくることはまずないよ。よっぽど余裕があれば別だけど。

みんな楽しい方やカッコいい方に流れるんですよねぇ。
何度も読み返したいエントリです。

・顔を見て話すのは大事(2007年11月 8日)

まあ議事録を書く人がPC使うのはまだわかるんだけど、それ以外の人は使わないほうがいいと思う。なんかこっちが話してるのにノートPCの画面ばっかり見られてると「聞いてるの?」って言いたくなるし、そもそも話したくなくなる。カラオケで歌ってるときに歌本めくられてるのはしょうがないけど、仕事の打ち合わせで同じことやらなくてもね。

ぼくはメール送って「メールみた?」
とか声かけちゃうタイプだったな。
最近でいうとスマホいじるなよ、とかね。

・ぼくにできること(2007年11月8日)

そして、これって大きく言えば「正しいPR」なんだよなあ。あるいは「正しいマーケティング」でもいいんだけど。
だんだんと言葉の定義が矮小化していて、よくわからない状況になってるけど、本来の意味ではそんなに違いはなくて、自分たちの改善と、それをきちんと世の中に伝えることを愚直に繰り返すだけ。

考えさせられた。
で、ぼくも真似して書いてみた。
しかし言葉って難しい。

・ぼくはぼくとぼくの好きな人のためにがんばる(2007年11月14日)

あとがんばってる人は大好き。みんないろんなもどかしさを抱えて、それでも自分にできることは何かを考えて前に進もうとしているわけですが、そういう人は応援したくなっちゃいます。ぼくを頼ってくれるならなおさら。

この座右の銘は至言ですよね。
クチコミは身の回りで起きている、にも繋がっていくのかなと思うんだけど、
とてもシンプルながら意思がはっきりと伝わってくる。
ここまでのエントリだとかスタイルを読み解いていくと
この言葉に繋がってくるのはとても腑に落ちるんですよね。

・マーケティングのお医者さん(2007年12月7日)

ひとつは「とにかく売上を上げること」に強いこだわりを持ち続けていること。まず売上をアップさせる、話はそれからだと言わんばかりに、彼は売上アップに固執する。これは数字がそのまま評価に繋がるので、できれば避けたい気持ちもわかるけど、逃げてはいけないことだと思う。

根っこの部分を一言でいうってのは難しいんですよ。
「要するになんなの?」っていうことを
人にわかりやすく話さなきゃいけないから。
河野さんのこういう説明力とか表現力ってのは
とても凄いなと思います。
「売上アップを目的にすることから逃げない」と併せて読むのがお勧めです。

・告白された(2007年12月10日)

こうして、別に有名人でもなんでもない人が、誰かに褒めてもらえるなんて、リアル社会ではそうそうないので、これもブログの価値です。金儲けとかじゃない。アルファとかベータでもない。ただ書き散らかしてるだけでも、こんなことがたまにある。それが素敵。ブログ最高。

もうこれ伝説。
最後ファミスタの話にすり替えているところが
照れ屋さんっぽい感じw
伝説の始まりは
 ⇒・告白。 河野武さま 
魂込もってますよね、フジイさんの
”夢中です”って言葉の選び方が秀逸w。

・消費者にウソをついちゃいけない(2007年12月19日)

CGMに限った話じゃないけれど、マーケティングにおいて「○○しちゃいけない」とか「××まではOK」とかルールブックを作ることはどうでもよくて、消費者に対して、そしてお客さんに対してどう向き合うべきかをちゃんと考えれば、やっていいことといけないことの区別はつくはず。
マーケティングの初心者とか、言い訳にしちゃいけない。

マーケティングのお医者さんとかコミュニケーションこそがすべてと併せて読むといいですよ。
こういう併せて読むといいエントリーが多いです。
主張が一貫しているからなのでしょうね。

・0円でPRはできない(2007年12月26日)

ぼくの感覚としては、広報にももっとお金をかけていくべきだと思っています。広告費と広報費のコスト配分を見直してでも、広報予算を増やすべき。というか、両方をうまく組み合わせていかないとダメだと思うんですよね。

広告と広報と併せて読みたいですよね。言葉を変えて読んでみると色々浮かびます。
まぁ人様の知恵や手をを借りるのに0円コストはないです。

まとめてみて

smashmedia.jpで779本
vox archivesで252本
合計:1031本のエントリー。

平均してみると1日当たり2.82本のエントリー換算。
ぼくは大体1ヶ月近くかけて全読したのかな。

単純に30日で割ると34本なんだけど、まぁスマホ様のおかげです。
ジップロックに入れてお風呂に持ち込んだり、
トイレの中だとか出かけている車の中とか(助手席の人なので)
マッサージ機に座っている時とか
おやすみ前のひと時とか、歯を磨いている時とか。
いつもそばにsmashmedia状態でした。

さて、せっかくですからフジイさんの忙しい人のためのsmashmedia(2007)と照らし合わせてみました。
・フジイさんのダイジェスト:28本
・ぼくのダイジェスト:22本
その内被っているもの:8本

なるほどー。本のどのページに付箋を貼っているのかは
人によって違うってのと同じような感じですね。
でもこうやってダイジェストつくると、
何回も読み直すことになるので
非常に頭に入ってきますよ。
そして一言コメント書くのは、結構ぼくにとっては難しいってことも分かりました。

さすがフジイさんのコメント上手だなー、勿論ブログエントリーも
為になることがとっても多いのでぜひ。
 ・フジイユウジ::ドットネット

ところでいまsmashmedia全読のほうは、2008年に取り掛かっています。
もう半ばくらい3月22日まで来たので、次回も自分メモとしてまとめてみようと思っています。

ところで初めて読む方はエントリー数が膨大なので
最近のエントリーから読むのもいいですが、
まずはフジイさんのsmashmediaのまとめ
からリンクを辿って読んでみるのがお勧めです。

人って考えるときに深さや拡がり、視点をいくつ持っているかどうか、
視点から何かを想像していくことができるのか(大概の場合経験に比例するけれど)。
そしてそれを実行しているのかどうかについて、
物凄い濃淡が出るもんだなぁって当たり前のことを思います。

書籍もそうですがブログも同様に
何かを読みながら自分に照らし合わせて、
それによって改めて自分を知ることができる
というのはとても貴重だし、いい機会ですよね。
ぼくみたいに理屈で考えて、感情で表現するタイプ(二律相反的ですが)には
とてもいい機会だし、頭の体操にもなり、
視野を整理することができるきっかけでもあります。

 

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